高卒でも司書資格は取れる
高卒の人が司書になりたいと考えたとき、どのような道があるのでしょうか。
司書になるための方法は、大きく以下の3つが挙げられます。
1. 司書養成課程のある大学にて指定の単位を修得し、資格を取得する
2. 大学・短大を卒業後に司書講習を受講し、資格を取得する
3. 司書補として3年以上の実務経験を積み、司書講習を受講して資格を取得する
上記のうち、1と2に関しては、高卒の人にとってはこれからわざわざ大学や短大に進学しなくてはならないため、ハードルが高いといえます。
一方、3に関しては、大学を出ていない人でも目指すことができるルートとなっています。
司書資格を得るには、どの道をたどるとしても数年の時間がかかりますが、高卒の人は3のルートを考えるのが現実的といえるでしょう。
司書補になる方法
「司書補」というのは、司書の業務を補佐する役割を担う職種のことを意味します。
ただし、実際には司書と同じような業務を任されることも多く、貸出・返却業務や書架の整理、レファレンスサービスなど図書館での全般的な仕事に従事します。
司書と司書補は資格が異なり、司書補の上位に位置付けられるのが司書です。
司書補になるための「司書補講習」は、全国のいくつかの大学で実施されており、高卒の学歴があれば受講が可能です。
期間は2ヵ月程度となっており、通学をして講習を受けるスタイルです。
司書補講習を実施する大学は多くないため、通学が可能かどうか事前に調べておくことをおすすめします。
司書補から司書へ
まずは司書補講習を修了して司書補となったら、図書館に勤務し司書補として3年以上の実務経験を積みましょう。
そして、次は「司書講習」を受講することで、司書資格を取得することが可能です。
上記の道筋をたどると、最短で3年と少しで司書になることができます。
ただし、司書と同様に司書補の求人もさほど多くないため、希望するタイミングで働ける場所がすぐに見つかるとは限りません。