結婚、子育てしながら司書として働ける?

「ママさん司書」が活躍しています

現在、家事や育児をしながら図書館で業務に携わっている女性の司書は大勢います。というより、彼女たちが日本の図書館運営を支えているといっても過言ではないでしょう。

公立図書館では、公務員試験に合格し、司書職として正規採用された女性が結婚・出産後も図書業務に当たっています。

また、嘱託やパートなどの雇用形態であれば、所得税や住民税を支払わなければならない、いわゆる「年収103万円の壁」を越えることなく働けます。さらに正規採用でなければ、司書資格不問という募集もあります。

図書館の業務には、利用者の要求にきめ細やかに応えられる人、蔵書管理などの作業が正確かつ丁寧に進められる人が求められますので、そういった意味でも司書は女性に向いている職業といえるでしょう。

女性の社会進出が増加しているとはいえ、結婚や子育てによって独身時代と異なるワークスタイルを選択しなければならない人が多いのも現実。

結婚前の職種が司書とはまったく関係のない場合でも、「第二の職場」として図書館を選ぶ女性は少なくありません。

待遇はあまり良くない

非正規職員として働く場合に限っては、意外に肉体労働でありながら時給はスーパーなどのレジ業務とあまり変わりません。

そして、一日のスケジュールがきっちり決まっている図書館もあります。たとえば、何時から何時まではカウンターでの貸出・返却業務、何時からは書架の整理、終わり次第すぐに傷んだ書籍の修繕など、自分の意志や体調をスケジュールに反映させにくいのです。

働いている人の多くが女性、という職場になりがちなので、人間関係に気を使うという図書館もあるかもしれません。

公立図書館や規模の大きい大学図書館だと、土・日曜日も開館しているため、子どもがいる人にとっては働きにくさを感じることでしょう。

乳幼児や幼稚園くらいの子どもは、週末を母親と一緒に過ごしたがりますし、小・中学生になると部活動の練習や試合があって、保護者は給水の手伝いなどで子どもとともに出かけなければならないこともあるからです。

公立学校の図書館であれば、ほぼ土・日は休みですが、生徒の長期休暇中は仕事がありません。

また、契約も年次更新なので、年度末には新しい希望者と一緒に選考し直されます。公立図書館も、毎年、契約を更新するシステムを採用しているところが多いため、「安定」は保証はされません。

正規採用であればこのような不安を抱かずに司書の職に専念できますが、採用数自体が少ないので難関を突破できるのはほんの一握りの女性だけです。

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