司書の試験の難易度・合格率

試験なしで取得可能

司書には、「司法試験」のような国家試験がありません。文部科学省令が定めた内容を大学や司書講習で学んで修了すれば、無試験で「司書の資格」を取得できます。
司書の資格

そうは言っても、ただ講義を聴いていれば良いというわけではなく、それぞれの単位を取るためには課題(レポート)や試験があります。

たとえば、大学で司書の資格を取得する場合、1年次から履修すべき図書館関係科目が設定されています。自分の専門である必修授業と平行して受講しなければなりませんので、1時間目から4時間目(夕方)までびっしりと授業が詰まっている時間割になります。

四年制大学であれば、3年生までに資格を取り終えて翌年の採用試験に臨む学生が多いため、入学当初から履修している科目は確実に単位を取れるよう、日々の努力が求められます。

司書講習や通信教育で資格を取る場合も、強い意志を持って計画的に学習を進めなければなりません。国家試験はなくとも、司書の資格を取得するのは決して容易ではないと言えるでしょう。

「採用試験」は厳しい

司書の資格が取得できても、実際に図書館で働くためには採用試験に合格しなければなりません。

たとえば、国立国会図書館(国会議員の調査研究を行ない、日本国民全体のために奉仕する図書館で、国内で出版された全ての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館)に勤務したいのであれば、一般職(主に事務を担当、司書資格の有無は問わない)は受験者1,070人のところ、合格はわずか13人(110.3倍)という難関を突破しなければなりません(平成24年度)。

地域の公立図書館に勤務したい人は、各自治体の実施する採用試験を受けることになります。

ただ、最近では「図書館司書」としての募集がほとんどありません。まずは、一般行政職として地方公務員となり、その後に希望が通れば図書館に配属となります。

ちなみに、愛知県名古屋市の2010(平成22)年度第1回採用試験「事務(行政一般)」では996人が受験し、49人が合格しています(20.3倍)。ですから、図書館司書として正規に働く道はかなり険しいと言わざるを得ない状況にあります。

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