神職・神主の仕事内容

神社の「主」

神職が勤務する神社には古より人々を守り続けてきた神が鎮座しています。神社を常に清廉な環境に保ち、守り続けていく神職はまさに神社の「主」です。

これが神職が一般的に「神主さん」と呼ばれるゆえんでもあります。

神社に訪れるすべての人が気持ち良く参拝できるように、神社の管理や環境の維持などを行うのが神職の大切な仕事の一つです。

あらゆる場所で人々と神をつなぐ

神職が神社に就職することを「奉職」といいます。神職は自らが奉職している神社に出勤し職務に就きます。

神社では参拝者の対応や、物販、各種祈祷などを行いながら一日を過ごします。また、神の鎮座する環境を常に清廉に保つために、清掃や修繕も並行して行っています。

このように、基本的には神社での仕事が多いのですが、お祓いや地鎮祭などの依頼があれば、現地に出向いて儀式を行います。

神職の祈祷場所は多岐に亘っており、どこであっても人々が神と対峙できるような環境を整え、先頭に立って祈祷を行うのも神職にしかできない仕事です。

神道文化を後世に伝える担い手

神道は、日本古来の伝統的な宗教です。信仰の有無に関わらず、日常のさまざまな場面で神道文化に接する機会も多いため、生活や文化の一部になっています。

新しい年が訪れれば神社に初詣をし、受験の際には合格祈願の御守りを購入し、新しい命が誕生すればお宮参りに出かける。神道文化は私たちの生活に深く根付いているのです。

これに対して、神職は宗教家として神道に接しています。神前での結婚式であげられる祝詞(のりと)や地鎮祭での所作などを見ても、一般の人にはなしえない神道文化の担い手であることがわかるでしょう。

専門的な作法を学び、神職資格を保持している神職はこの伝統を後世に伝えていくという大きな使命を負っています。

またそれと同時に一般の人々には難解な神道の歴史や儀式における作法を分かりやすく広く伝えていくことも大切な職務の一つです。

教育者として活躍する神職も多い

規模や立地によっては、神社の経営だけで生計を立てるのが難しいところもあるのが正直なところです。そのような神社に奉職する神職の中には各種学校で教鞭をとっている人も多くいます。

公立であっても私立であっても教職員の副業は原則禁止です。ところがいくつか例外があり、その中に神職は含まれます。これは神職が営利目的の職業ではないと判断されるためです。

神職としての収入が少なければ教職に就くことが許されるケースも少なくないのです。

また敷地内に幼稚園や保育園を併設し、職員を兼任している神職もいます。

神道を学ぶ中で人間としての生き方を学んだ神職が教育に携わることは有意義なことであるといえます。また伝統や礼儀を重んじる神道が教育現場で生かされることも多いことでしょう。

地域社会の拠点になる神社

神社に鎮座している神は、その周辺地域を守る「氏神」として古くから住民に大切にされてきました。

氏神を同じくする住民は「氏子」と呼ばれる集団を形成し、年に一度の例大祭の際には神輿を担ぎ、山車をひき、お神酒を出して神社を支援します。

神社を中心に地域が活性化し、住民同士の繋がりが強固になることは、人間関係が希薄になりがちな現代社会において大変貴重なことです。

その神社に奉職する神職を人々が頼りにするのは当然のことかもしれません。