神職・神主の装束・衣装

正装・礼装・常装

神職の服装は神社本庁の規定によって定められています。

正装

例大祭、新嘗祭、神社造営等に関わる臨時祭などの大祭の時には「正装」を着用します。天皇が御参拝される時に着るのも正装です。

正装の色は神職の身分によって異なります。

礼装

「礼装」は歳旦祭、紀元祭、天長祭などの中祭の時に着用するもので身分による違いはありません。

常装

月ごとに行われる恒例祭や地鎮祭、各種祈願祭などの小祭や恒例式(大祓式)をはじめとする日常的な奉仕の際に着用するのが「常装」です。

常装の色は、天皇や皇太子がお召しになる色目を禁色とする他はまったく自由です。

私たちが神社を参拝する際に目にする神職は、「狩衣」に袴を合わせ、烏帽子をかぶっています。これが常装です。

狩衣とは平安時代の貴族たちの日常着であり、狩りの際にも着用したもので、1500年近く経った今も神職の日常着として使われています。

動きやすさが魅力の作務衣

神職の大切な職務の一つとして社殿や境内の清掃、修繕があります。神の鎮座する環境を常に清浄に保つために、神職は日々の清掃を欠かすことはありません。

この際に着用されるのが「作務衣」です。

作務衣の形・色等は、バリエーションが豊富であり、身分による違いもありません。

神職に関係のない人の中にも、その動きやすさから作務衣を好んで着用している人が多くいます。

神職が手にしているものの正体は?

神職が手に持っている板状のものを笏(しゃく)といいます。

もともとは祝詞を書き込んで使っていたようですが、現在では儀礼用として威儀を正す為に持つものとなっています。

神職のシンボルであるともいえるでしょう。

女性神職の服装

女性神職の服装も男性同様、正装・礼装・常装の3種類に分けられています。着用する祭祀の区別も男性に準じます。

女性神職の正装は唐衣(からぎぬ)という十二単を構成する着物の一つです。身分によって形式が少し異なりますが色による違いはありません。

これに短めの袴を合わせます。上下ともに白で揃えると礼装となります。

唐衣の下に単衣という着物を重ねていますがこれだけを着用した場合、これが女性神職の常装となります。

女性神職の服装がこのように規定されたのは昭和62年のことです。それ以前はもっと動きにくい服装が定められていました。

時代が下るにつれて男性神職との差異が少しずつ狭まり、携われる職務が広がっていることが服装の歴史から見ても分かります。

また巫女に関しては正式な神職ではないため、神職のような服装規定はありません。白衣に緋袴を身に付けているのが通常です。