神父・牧師の需要、現状と将来性

神父・牧師の現状

日本にキリスト教が伝来してから450年以上経過しましたが、日本のキリスト教信者数は100万人余りで、人口に占める割合はわずか1%弱とされています。

約10年前のデータと比較すると、信者数は微減、対人口比はほぼ同じとなっており、宣教が進んでいないことがわかります。

また、公益財団法人庭野平和財団による調査によると、宗教団体についての評価は仏教、神道が「わからない」の回答がそれぞれ1%程度であったのに対し、キリスト教は25%を超えていました。

さらに宗教団体に対するイメージを尋ねたところ「特別にない」が、仏教や神道では20%未満でしたが、キリスト教は約40%にもなりました。

キリスト教は、仏教や神道に比べても日本人にとってまだよく知られていない存在で、身近な宗教であるとはいえないようです。

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神父・牧師の需要

このようにキリスト教の宣教が進んでいない中で、神父牧師の重要性は非常に高くなっているといえるでしょう。

宣教が進まない背景には、キリシタン禁制以降、キリスト教へのネガティブなイメージが植えつけられてきたことなどもあるようです。

しかも、日本社会の少子高齢化が進む今、キリスト教では新たな信者が増えにくく、信者数に占める高齢者の比率が高まりつつあります。

このままの状態が続けば、キリスト教の教派であるカトリック教会も、プロテスタント教会も存続が難しいほどに信者数が減少する事態が考えられ、神父や牧師の需要も減っていくのではないかと考えられます。

神父・牧師の将来性

近年厳しい状況にあるキリスト教ですが、日本の現状に目を向けると状況を好転させる可能性もあります。

現在の日本では、人間関係の不安定さや明るい未来の描きにくさなどから、多くの人が漠然とした不安を抱えており、こうした不安を取り除く宗教への潜在需要は、大きいと推測できます。

キリスト教は、その2000年の歴史や約22億人もの信者を集めている事実から、潜在需要に答えるだけの力を持った宗教といえます。

カトリック教会やプロテスタント教会が、キリスト教へのネガティブなイメージなど宣教の妨げとなるものを打ち破り、キリストの教えを伝えられれば、多くの人に心の安定を与えられると考えられ、工夫次第では新たな信者の育成につなげることもできるでしょう。

今、教会に問われているのは、「どうやって宣教のハードルを越えて、キリストの教えを伝えていくか」ということです。

新しい宣教のあり方を確立できれば、多くの信者と出会える可能性も高まります。

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神父・牧師の今後の活躍の場

神父・牧師の今後の活躍の場として、社会活動や市民活動に積極的に参加し、地域の人々と交流を深めていくことが考えられます。

ボランティアや地域のイベントなどに参加していくことで、近隣住民からの理解も得られやすくなり、よりキリスト教や教会が身近な存在となっていくでしょう。

今後は教会を出てさまざまな場所に積極的に出て行くことが、宣教のきっかけとなることでしょう。