神父の1日

神父とは、主にカトリック教会の司祭をさします。ここでは、神父がどんな毎日を送っているのかを見てみます。

1日の流れ

5:30

起床

6:00 「聖務日課」である朝の祈り

聖務日課とは、教会法で神父に義務付けられた一定の時間に毎日行う祈りです。

一般に、一日5回、早朝、朝、昼、夕方、就寝前に祈ります。

6:30 朝のミサ

教会にもよりますが、早朝のミサは月曜日〜土曜日に行い、日曜日のミサは午前2回、もしくは午前と夕方の2回などに開きます。

地域によっては英語、タガログ語、ポルトガル語などでもミサを実施します。

子どもを対象に聖書の話をしたり、遊んだりする日曜学校を開くこともあります。

7:30

朝食

8:00

教会が運営する幼稚園での仕事の準備

8:30

始業前の祈り

9:00 幼稚園での業務開始

事務仕事に加え、父母会であいさつしたり、お遊戯会を視察したり、お誕生日会でプレゼントを手渡したりする仕事もあります。

12:00

昼の祈り

12:30

昼食

13:00

教会や幼稚園の事務仕事

14:00 聖書の勉強会

聖書の勉強会は隔週ぐらいの頻度で、信者の有志を集めて実施します。

日によっては、教区の会議に出席したり、教会まで足を運べない信者を訪ねたり、信者の相談に対応したりもします。

ときには、最期の時を迎えている信者のもとに行き、静かに昇天できるよう、『病者の塗油(とゆ)の秘跡』を施します。

18:30

夕べの祈り

19:00 夕のミサ

夕のミサは、通夜などで中止になることもあります。

20:00

夕食

20:30 自由時間

昼間の事務仕事の残りや、ミサで行う説教や聖書の勉強会のための聖書研究に費やすことが多いです。

ボランティアといっしょに、ホームレスの人達に食事を届けたりすることも。

23:30

就寝前の祈り

0:00

就寝

多忙極まる神父の毎日

多くの神父は聖職者としての仕事以外に、副業を持っています。教会の収入を補填するためです。

教会は主に献金で支えられていますが、献金収入だけで教会を運営するのは難しいのです。

神父は副業として、教会付属の幼稚園や保育園を管理したり、高校や大学の教壇に立ったり、教会関連の原稿を書いたりなどしています。

神父業と副業に、日々の雑用まで加わって、神父は毎日多忙です。

幼稚園のコスト削減に悩んだり、園児の保護者の苦情に対応したりする一方で、病院に出向いて信者を慰め、スキマ時間に説教の草稿を練らなければなりません。

基本的に休日は決まっていないので、自ら作らない限り休日はありません。

神父の支えとなるもの

こんな慌ただしい日々の中で、信仰の道を照らしてくれるのが、毎日の祈りである「聖務日課」です。

多くの神父は、静かに祈ることで、苦しい時には慰められ、嬉しい時には一層神への感謝の気持ちが湧いてくるといいます。

祈りを通じ、今一度、聖職者としてどうあるべきかを確認し、生きる力を得て、また課題が山積みの日常に戻っていきます。