神父・牧師の生活

神父・牧師の勤務時間

「神父というのは職業ではありません。一つの生き方なんです」あるカトリック教会の神父はこう語ってくれました。

神父は、生涯をかけて、信じた神の教えを伝えながら人々に奉仕します。

たしかに、神父という役割は、一般的な職業と同じ感覚で取り組めるものではないでしょう。プロテスタント教会の牧師についても、同じことがいえます。

神に召されれば、いつでもどこでも務めを果たさなければならないので、神父・牧師の勤務時間に定めはありません。

また、教会に仕える立場ですから、神父の住まいである「司祭館」も、牧師の住まい「牧師館」も、基本的に教会に併設されています。

したがって、プライベートな時間と労働時間をはっきり分けるのは難しくなっています。

多忙でも規則正しい毎日

ミサ(礼拝集会)や祈祷会などは、決められた日時に定期的に行うので、生活サイクルは朝型で一定しています。

神父・牧師は、多忙でも規則正しい毎日を送ることができます。

一例を挙げると、神父がミサをたてるのは、月曜~土曜は早朝と夕方の1日2回、日曜は午前2回、また祈りは一日5回程度定刻に捧げます。

合間の時間に事務仕事をこなしたり、信者の相談に乗ったり、説教の草稿を練ったりします。

牧師はどうかというと、月曜~土曜は朝早くに祈りの会「祈祷会」を開き、夜には聖書の理解を深める「デボーション」などを行います。

日曜の礼拝は1日2回。他に、聖書研究会を開いて信者とともに学んだり、個人宅で家庭集会を開いたり、教会のホームページ、ブログなどに情報を追加したりなどします。

盛り上がる年3回のイベント

ただでさえ忙しい神父・牧師が一層忙しくなるのが、キリスト教の三大祭の頃。春の「イースター」(復活祭)、初夏の「ペンテコステ」(聖霊降誕祭)、12月の「クリスマス」の時期です。

中でもクリスマス、イースターは、どっと増える来会者を迎え入れる準備に追われます。

もっとも多忙な時期は、教会がもっとも活気づくとき。祭の当日、大勢の同じ神に導かれた来会者たちと「イースター、おめでとう!」、「クリスマス、おめでとうございます」とあいさつを交わす時、気持ちは高揚し、また今年も無事この日が迎えられたと神に感謝するそうです。

神父・牧師の休日

休日は月曜日という牧師が多いようです。土日やクリスマスはまず休めませんから、子どもといっしょに遊ぶ機会が少ないのが悩みの種。

工夫して、日常的に子供と触れ合う時間をつくっているということです。

一方、神父は休日はとくに決まっていないため、自ら意識して休日をつくらなければなりません。

会議が終わった後などに、同期や後輩の神父たちと食事をしながら過ごすのは貴重な息抜きの時間。また、休日と決めた日は教会から離れた場所に行って過ごすなど、物理的に教会と距離を置きます。

いくら生涯を教会に捧げるといっても、時には息抜きが必要です。力を抜けば、力が入るといいます。