野球の審判になるには

審判として生活できるのはプロ野球だけ

日本の野球界で、審判としての収入だけで生活できているのはプロ野球の審判だけです。

高校野球や大学野球、社会人野球、さらには独立リーグなどの審判は、他に本業をもっていたり、アルバイトをしながら審判をしています。

1試合を担当してもらえる報酬は、数千円。審判の収入だけで生活するのは難しいです。

高校野球や大学野球の審判には、学校の先生や公務員、自営業の人が多いです。

都道府県や市町村の野球協会所属の審判員となり、経験を積みながら、その審判ぶりが評価されると、だんだん大きな試合を任せられるようになります。

プロ野球の審判になるには

プロ野球の審判になるには、まず、「NPBアンパイア・スクール」を受講することが必要です。

「NPBアンパイア・スクール」は、審判員の育成とプロ野球審判の採用を目的に、2013年に設立されました。

NPBアンパイア・スクール

スクールの開催時期は12月で、2014年は12月17日〜23日まで6泊7日の日程で、埼玉県さいたま市で行われました。

応募資格は高校卒業以上です。応募はメールで行い、氏名、住所、電話番号、年齢の他、身長、体重、視力、野球経験、審判経験、応募理由や自己PRとなっています。

かつて、プロ野球の審判の応募には、身長175cm以上、25歳未満の男性で、裸眼で視力が1.0以上といった条件がありましたが、現在、これらの条件は設けられていません。

アンパイア・スクールの定員は、50〜60名です。応募者が多い場合は、書類審査があります。受講料は、ホテルの宿泊代や食事付きで、2014年の場合は9万3000円でした。

期間中は、プロ野球の審判を講師に、9時〜15時までグラウンドで実技、19時〜21時半までホテルの会議室で座学があります。

2軍で審判経験をつむ育成審判員

全プログラム修了後、プロ野球の審判として高い資質をもつと判断されれば、翌春、プロ野球のキャンプに参加できます。

そこで、改めて適性を判断され、合格すれば、NPBと「育成審判」か、「研修審判」として契約を結ぶことになります。

「育成審判」は、2軍の試合で審判を務めながら、1軍昇格を目指します。

育成審判は、2軍で1年間に約100試合の審判を務めます。1軍に昇格するには約5年かかるといわれますが、優秀と認められれば、1年で1軍に昇格する人もいます。

ただし、1軍に昇格しても、最初は塁審だけです。主審を務めるには、1軍の主審として5年から7年の経験が必要です。

独立リーグで審判経験をつむ研修審判員

「研修審判」は、独立リーグの「ルートインBCリーグ」や「四国アイランドリーグplus」に派遣され、経験を積みます。

研修審判は1年間の活動を評価されれば、「育成審判」として新たに契約を結ぶことになります。

2014年度の場合、アンパイア・スクールは61名が受講。その中から6名が、2015年の春季キャンプに参加しました。

さらに、その6名のうちから4名が「研修審判員」として契約しています。