視能訓練士の大変なこと、苦労

人間関係が何よりの基本

視能訓練士の多くは、患者さんやその家族が協力的でないなど、問題意識が共有できていないときに苦労を感じるといいます。

患者さんは単純に視機能が違うだけでなく、視覚に関する考え方もそれぞれ違います。「見えにくい」ということを、私たちが考える以上に深刻に考える人もいれば、非常に楽天的な人もいます。

このことに関して「どちらがいい」ということは決してありません。しかし、視能訓練士として患者さんやその家族と接するとき、その考えかたを考慮にいれて接さなければ恐らく気分を害してしまうでしょう。

近年では眼科を受信する高齢者や子供が増加していますが、こうした高齢者や子供は、特にコミュニケーションなどの感情面が検査の円滑な実施や視能改善にも影響を与えることが多いといいます。

相手がどう考えているかを知るためには、その人のことをよく知らなければいけません。自分から積極的に会話を取ろうとするだけでは、逆に引いてしまう人もいるでしょう。そのさじ加減が一番難しいのです。

技能面での悩み

また、斜視や弱視の改善を行っていてもなかなか改善しない、本人に一番適切な拡大読書器やルーペを選ぶことができない、リハビリ指導を行っていてもなかなか本人の意識の中で「よくなった」という思いがない、などの技能的な悩みも多いようです。

視能訓練士がどんなにがんばっても報われないこともあるのは事実です。しかし、その中で最大限できることを確実にやっていこうという姿勢が、視能訓練士にとって大切だといえます。