未経験から鍼灸師になるには

養成学校に通い、国家資格取得を目指す

鍼灸師は、誰でも思い立ったらすぐになれるという仕事ではありません。

もし、これから未経験から鍼灸師として働いていきたいのであれば、まずは「はり師」と「きゅう師」の国家資格取得を目指す必要があります。

はり師、きゅう師の国家資格を取るためには、年に1回実施される国家試験を受験し、合格しなくてはなりません。

この試験の受験資格を得るためには、鍼灸の養成学校で3年以上(専門学校は3年間、大学は4年間)学び、養成課程を修了することが求められます。

養成学校では20代を中心に、だいたい30代〜60代まで幅広い年代の人が学んでいます。

また、異業種から鍼灸師への転職を目指す人や、会社を早期退職して第2の人生として鍼灸師を目指す人など、集う学生たちは多様な目標を持っています。

養成学校によって、カリキュラムや実習内容は異なります。また、近年注目されている「美容鍼灸」や、スポーツ分野で活躍するための鍼灸を実践的に学べるような学校もあります。

さらに、はり師ときゅう師に加え、同じく国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の国家試験の受験資格まで同時に得られる学校もあります。

さまざまな学校のカリキュラムを比較しながら、自分に適した学校を選ぶとよいでしょう。

就職先を探す

国家資格を得たら、次は就職先を探すことになります。

はり師、きゅう師のみの資格を持っている場合、主な就職先は鍼灸院となります。鍼灸院といっても、何人もの鍼灸師が在籍する比較的規模の大きなところから、個人でやっているところまでまちまちです。

ある程度の規模の鍼灸院であれば、国家資格を持っていることで実務未経験者でも採用されるケースはあります。

病院で活躍する鍼灸師もいますが、全体としてあまり需要は大きくなく、実務未経験者が採用されることは難しいようです。

そのほか、近年ニーズが高まっている分野として、スポーツトレーナーとして活躍したり、エステサロンに就職して美容鍼灸を専門的に行う鍼灸師の存在が挙げられます。

また、介護老人福祉施設においても、高齢者向けの鍼灸治療の需要があります。

活躍の場の広がりとともに、実務未経験者でも、研修の中で実践的な技術を身に付けていける職場も増えているようです。

なお、鍼灸師は開業もできる仕事ですが、未経験者がいきなり開業して成功するのはほぼ不可能に近いといえます。

高い技術力が求められることはもちろんのこと、集客方法を考えたり資金繰りの計画を立てたりといった経営センスも問われるからです。

多くの鍼灸師は、まず鍼灸院などで勤務して実績を重ねてから、独立に踏み切るという流れが多くなっています。