鍼灸師になるための費用・学費

養成施設で学ぶための費用

鍼灸師の資格を取得するためには、まず鍼灸師の養成施設に通い、国家試験の受験資格を得る必要があります。

鍼灸師は、正確にいうと「はり師」「きゅう師」の国家資格を取得している人のことをいいます。

この国家資格は誰でも取得できるわけではなく、養成学校(専門学校・大学)で3年あるいは4年学ぶことで、受験資格が得られます。

鍼灸師養成施設としては、全国の大学や専門学校で、鍼灸師養成カリキュラムが置かれている学校が挙げられますが、学校によって費用(学費)は異なります。

養成学校は、日本全国に80〜90校程度あるといわれており、そのほとんどが専門学校です。

養成課程は専門学校で3年、大学では4年となっており、大学のほうが在学期間が1年長い分、学費も高めとなることが一般的です。

卒業するまでに必要な学費は、合計で400万円〜500万円程度となっており、1年目は入学金なども含め、150万円〜200万円程度必要になることが多いようです。

また、大学の場合は専門学校よりも1年間多く通うことになるため、600万円以上かかるケースもあります。

ただし、一部の学校では学生を一人でも多く獲得するために、早期出願など一定の条件を満たしている人については「入学金の減免」といった制度を用意していたり、「奨学金制度」を置くことで、鍼灸師を目指す学生が無理なく通学できるような仕組みを整えています。

複数の資格を取得する場合

養成施設によっては、鍼灸師に加え、治療家としての幅を広げるために、同時に他の国家資格を取得するためのカリキュラムが用意されているところがあります。

よくあるのは「鍼灸師」と「柔道整復師」の2つの国家資格の取得を在学中に目指せるというケースです。

柔道整復師の仕事

この場合、鍼灸師の養成課程を履修する費用のほか、年間で100万円程度の学費がさらにかかることが多いようですが、学校によっては減免制度が用意されており、別のタイミングでもう一つの国家資格取得を目指すよりも安く学ぶことができます。

鍼灸師の資格やスキルだけでは就職先の選択肢も限られていることから、同時に他の治療家としての知識や技術を身につけようと考える人も少なくないようです。

また、同じく国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の受験資格を得ることができるところも存在します。

業界では、はり師、きゅう師に加えてあん摩マッサージ指圧師の資格を得ている人は「三療師」と呼ばれており、3つの資格を得ることで、より業務範囲を広げることができます。

あん摩マッサージ指圧師のことまで学べば、当然学費は高くなりますが、すべて同時に入学をすることで、全体としてかかる学費が何割か割引される学校もあります。

あん摩マッサージ指圧師の仕事

学費以外にかかる費用もある

注意したいのは、学費以外にも、鍼灸師を目指すためにはさまざまなお金が必要になるということです。

たとえば、上記に挙げた学費には普通、授業で使用する教科書代、白衣代、実習代などが含まれていないため、プラスで10万円〜30万円程度が必要になる場合が多いです。

また、学校によっては校友会などの費用が数万円かかることもあります。

国家試験の受験料について

鍼灸師の国家試験の受験手数料は、11,600円(平成29年2月に実施されたものの場合)となっています。

国家試験合格後、鍼灸師としての登録を行う際には、申請手数料および登録免許税がかかります。

新規登録申請をする場合は、1免許につき手数料が5,200円、登録免許税が9,000円となっています。

鍼灸師として働き始めるまでには大きなお金がかかるため、その点も含めて計画的に動いていったほうがよいでしょう。

鍼灸師になるまでには、最低でも500万円程度の金額が必要になると考えておいたほうがよいでしょう。