鍼灸師が勉強すること

鍼灸師は「はり師」「きゅう師」の国家資格を取得するために、養成施設でさまざまなことを勉強します。

その内容は専門的なものも多々ありますが、ここでは鍼灸師を目指す人がどのようなことを学ぶのかについて、おもな内容を紹介します。

人体のツボについて

人間の身体には、全身で400個弱の「経絡経穴」、いわゆる「ツボ」があるといわれています。

それらのツボの名前や場所、効果、また周辺の筋肉や神経などについては、すべて暗記をして確実に覚えなくてはなりません。

暗記はとても大変なことですが、これを覚えていないと鍼灸師としての業務に差しさわりがあるのはもちろん、国家試験にパスするのも難しいため、しっかりと時間をかけて取り組むことが大切です。

鍼・灸の理論と実技

東洋医学の基礎である「東洋医学概論」のほか、「はり理論」「きゅう理論」も鍼灸師にとってベースとなる知識です。

養成施設では、鍼灸治療による人体への効果や変化について理論として学んだうえで、実技の時間も多くとられています。

また、養成施設のなかには同時に「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格取得も目指せるところがあり、そのような学校ではマッサージ指圧実技の授業もあります。

技術はとくに、一朝一夕で身につくものではなくやればやるほど上達していくといわれるため、鍼灸師として現場に出てからも勉強会や研修などを通して日々勉強を続けることが大切です。

西洋医学の基礎も

鍼灸は東洋医学の考え方による療法ですが、鍼灸師を目指すのであれば西洋学の基礎である「解剖学」や「生理学」も学ぶ必要があります。

これらの勉強は、人体の構造や生命維持のしくみについて知ることであり、鍼灸治療においても不可欠の知識となります。

「はり師」「きゅう師」の国家試験においても、半分以上は西洋医学系の科目となっているくらい、鍼灸師にとっては重要な要素です。

このほか、衛生学や栄養学、運動学、関係法規、病理学概論、リハビリテーション医学といったことの基礎も学びます。