新聞記者の仕事は激務?

ハードな部署は?

新聞記者の仕事は、その所属する部署によってかなり異なりますが、一般の会社員、公務員に比べると、かなりハードな仕事といえます。所属部署によって、最もハードなセクションは、社会部、政治部などでしょう。

次いで経済部、運動部と続き、比較的時間にゆとりのある部署は、科学部、文化部、生活部、それに校閲・紙面整理等の内勤記者でしょう。

地道な取材が必要

社会部、政治部などの場合、ほとんど毎日何かの事件が起きたり、それまでの継続案件に関する新たな動きがあります。政治部の場合は政局が動いた場合、あるいは選挙が近い場合、主な政治家の動きを四六時中追っていく必要があります。

それらの事件や政局動向は、警察や、検察、あるいは首相官邸や党本部における記者発表もありますが、記者発表だけを原稿にしていたのでは、事件の本質や問題の全貌を見逃すことになります。

記者発表は、取材の第一歩に過ぎず、そこから、地道で丹念な取材活動が始まります。警察や検察などは、多くの場合、決まったことだけしか発表しないケースが多く、問題の核心部分に関しては、秘匿することが多いのです。

それは、個人情報の保護や容疑者の人権保護など、さまざまな観点が理由です。記者は、そうした点を念頭に置きながら、関係者や幹部のところに取材をかけるのです。何人かの関係者の取材を続けていくうち、秘匿された部分のいくつかが次第に明らかになっていきます。

時には、意外な事実、驚くべき内容が明らかになることがあります。その場合、記事にするかどうかは、情報提供者との信頼関係によります。情報提供者が、しばらく待ってほしい、あるいは、一定のタイミングまで待ってほしいといった要請をすれば、それを受け入れることも重要になります。

しかし、ニュースを追っているのは、一人だけではありません。各新聞者の担当記者は皆それを追っているわけで、他社の記者が記事にする恐れがある場合、情報提供者と連絡をとって、記事にゴーサインを得ることが必要となります。

経済部記者の場合も、取材の形態は同様です。とくに、企業取材の場合、大会社のトップ人事、企業合併・統合、業務提携等は、新聞紙面を飾る大きなニュースとなります。これらの動きに関しては、記者クラブでの発表ということは、あまりありません。

大部分は、記者の日ごろの地道な取材結果として報道されるケースが多いのです。

生活は不規則

新聞記者の仕事の大部分は、こうした取材活動にあるといえます。取材活動は、相手の都合や時間に合わせなければなりませんので、決まった勤務時間というものがありません。

新聞記者の夜討ち、朝駆けというのも、そうした実態を示すもので、休日でも同じことが言えます。休日に関係者に取材をかけることもしばしば起きます。新聞記者の勤務時間が長く、生活が不規則になるのも、仕事上やむをえない面があります。