新聞社の採用試験の概要

採用試験の実施状況

新聞社にはさまざまな職種があるため、採用試験はいくつかの部門に分けて試験が行われます。一般的には、編集(記者)、営業(販売・広告)、総務(人事、経理など)、技術(コンピュータ、通信、印刷など)などです。

これらのうち、営業、総務などを一括して試験を行うところもあります。

記者志望の場合、編集部門の試験を受けることになります。新聞社を受験しようと言う学生には、記者志望者が多く、必然的に倍率が高くなります。

記者の中には、スポーツ記者や写真記者、校閲・紙面整理記者なども含まれますが、それらの記者に関しては、採用後に、本人の希望、大学での専攻などを考慮して決められることになります。

採用試験の時期は、全国紙が一番早く、毎年4月~5月に行われます。次いで地方紙が4月~6月にかけて、さらに専門紙は5月頃から実施されるようです。専門紙には、産業、経済、金融、教育、業界紙等さまざまな新聞があり、中には採用試験を行わず、面接だけで採用するところもあります。

採用試験の内容

採用試験の内容は、全国紙、地方紙とも、おおむね筆記試験と面接です。事前の書類審査では、学業成績表を提出させるところもありますが、学業成績はそれほど重要視されないようです。

そのため、筆記試験と面接がポイントになります。筆記試験は、時事・常識問題、語学、作文・論文が中心です。

時事・常識問題は、1年間の新聞を丹念に読み、言葉の意味だけでなく、その背景や影響にまで深く掘り下げた知識が求められます。そのため、試験をパスするためには、大学3年生の時から、対策の勉強が必要と思われます。

作文・論文については、大学におけるマスコミ研究会等のような勉強会や新聞社で実施する受験者向けセミナーで文章力を磨く訓練が必要です。

特に新聞記事の場合は、大学の卒業論文のような形式とは異なりますので、文章構成や表現力について、新聞記事に適した書き方を身に着けることが大切です。新聞記事には、5W1Hの原則があり、また、結論を最初に書くといったことも学んでおく必要があります。

語学は、英語の他、ドイツ語、フランス語、スペイン語、さらには中国語を選択できる試験もあります。

これらの試験のほか、最近では、模擬取材での選考も増えています。全国紙では、実際に特定の対象を取材し、記事を書いたり、模擬記者会見の内容を記事にまとめたりするケースがあります。

また、面接の一環としてグループディスカッションを取り入れる新聞社もあるようです。いずれも、筆記試験だけでは分からない受験者の適性を知るために実施されますので、その対策も準備しておく必要があるでしょう。