指揮者の素質、能力、才能

指揮者に才能は必要?

指揮者に限らず、音楽家として生きる人たちは、世間からしばしば「あの人は才能があるから…」などといわれます。

たしかに、第一線で活躍する指揮者の中には両親が音楽家であるなど、生まれながらにして音楽と触れる機会が多かったりして、他の人よりも有利な条件で生きてきた人もいるかもしれません。

しかし、才能は、努力を続けることで引き出される面もおおいにあるといえます。

指揮者を志す場合は、必要なことを基礎から学び、その過程で自ら多くの気付きを得て、地道な努力を継続することが何よりも大切です。

指揮者に求められる能力

指揮者に必要とされる能力は、さまざまあります。

楽曲分析をする力

曲を正しく分析することは、最終的にでき上がる作品の良し悪しにも直結します。

魅力的な作品に仕上げるためには音楽理論だけでなく、作曲者が生きてきた時代背景や歴史などまで理解しておく必要があります。

聴力

いわゆる「耳の良さ」です。実際に鳴っている音が、自分の理想とする音と一致するかどうかを聞き比べ、もし異なる場合はどう直せばよいのかまで演奏家に指摘しなくてはなりません。

指揮のテクニック

いうまでもなく、指揮の基礎的な技法は身に付けていなくてはなりません。

指揮を通じて、演奏家にイメージするものをわかりやすく伝えるためにはどう表現すればよいのか、といったことまで研究する必要があります。

統率力

大勢からなるオーケストラをまとめる力です。

異なる個性を持つ演奏家たちと、上手にコミュニケーションを図ることが必要になります。

豊かな人間性

指揮者は常に、オーケストラから信頼される存在でいなくてはなりません。

そのためには、優れた人間性を持ち、器の大きな人格者である必要があるといえます。