指揮者のトレーニング、練習

楽曲分析が基本

指揮者の役割は、楽曲を理解し、自らの体を使って大勢の演奏家をまとめあげ、理想とする音楽を表現することです。

そのため、指揮者にとって最も大切なのは「楽曲の分析」だといえます。

曲を理解してなくては、そもそも何を表現すべきかどうかハッキリしませんから、一流の指揮者たちもリハーサルとリハーサルの間には、じっくりと時間をとって曲の分析をしています。

しかし、表現したいものが固まったとしても、それを適切にオーケストラに伝えることができなければ、素晴らしい作品には仕上がりません。

そのため、指揮の基礎はきちんと練習し、身に付けておくことが大切です。

打点の表し方

たとえば、指揮者の真似をして腕を動かしてみてください。その際に、ガチガチに力を入れて腕を動かそうとすると、とてもぎこちない動きになってしまうはずです。

プロの指揮者のように、なめらかに腕を動かすためには、腕の筋肉をどれだけ上手に使えるか、中でもいかにひじを脱力するかがポイントになってきます。

また、指揮をする際に必要なのは、演奏者がどこで音を出せばよいのか、つまり「打点」をどう表すかです。

そのポイントの確認を何度も繰り返すことは、上手に指揮をするために必要な練習のひとつです。

また、よりわかりやすく、自身のイメージする世界をより適切に表現できる振り方を研究することも、指揮者にとっては欠かせない練習です。

体力づくりも大切

指揮者は、想像している以上に重労働です。立ち仕事となりますし、とくにタクトを持って長時間指揮をとりつづけると、どうしても腰椎や腰を痛めがちになります。

そのため、日頃から走り込んだりプールで泳いだりジムで筋力トレーニングをしたりして、筋肉を鍛えておくことも大切です。

指揮者は、健康でさえいれば何歳になっても続けられる仕事であるため、若いうちにできるだけ体力をつけておくことで、長く活躍できる指揮者になれるでしょう。