指揮者が勉強すること

音楽理論や曲の歴史

指揮者には、曲を分析するために、和声法や体位法、学式論などの音楽理論が必要とされます。

これらは音楽大学でも必ず学ぶことであり、音楽家として生きるうえでの基礎となるものといえます。

それに加えて、作曲家の生き方や価値観、曲が生まれた背景や歴史、文化なども身に付けることで、より豊かで説得力のある表現ができるようになります。

指揮のテクニック

いわゆる「バトンテクニック」というものです。イメージ通りに指揮をするためには、基礎的な指揮の技法を身に付けていなくてはなりません。

それに関しては、しばしば指揮法を生み出した人の名前をとって「○○メソッド」といった呼ばれ方をします。

音楽は感性も重視されるため、テクニックだけですべてが決まるわけではありません。

しかし、ブレスのタイミングやテンポをわかりやすく演奏家に伝えるためには、やはりテクニックも見過ごすわけにはいきません。

なお、実際に指揮をする曲が決まったら、身に付けたテクニックを生かして、その曲を実際にどう振るかということまで考えていく必要があります。

指揮者は勉強の連続

一般的に「勉強」というと、学生時代にするものと考えている人も多いかもしれません。しかし、指揮者は、指揮者である限りずっと勉強を続けていかなくてはならない仕事です。

なぜなら、オーケストラで指揮をとる曲が決まったら、その曲の分析をして、リハーサルの日までに自分の中でしっかりとイメージを膨らませておかなくてはならないからです。

指揮者が何を表現したいのか曖昧な状態では、演奏家たちもどのようにすれば良いのか困ってしまいます。

そのため、指揮者はリハーサルとリハーサルの間は自分を追い込んで、ひたすら勉強をする生活となります。

ただし、大勢からなるオーケストラをまとめる指揮者は同時に、優れたリーダーシップや人間性を持っている必要があります。

そのため、ただ机に向かうだけでなく、日々さまざまな経験をして感性を磨くなど、「人生そのものが勉強」と捉える人も多いようです。