歯科医師は過剰?

年々増え続ける歯科医師

歯科医師過剰問題がクローズアップされる現代ですが、実際問題として現在全国には約7万件の歯科医院があると言われています。しかも、この数は毎年増加し続けています。

そこで厚生労働省と文部科学省は、この歯科医師過剰問題に対して、歯科医師国家試験の難易度を上げることで合格者数を減らすという調整を行うことにしました。

しかし、実際のところは、毎年の歯科医師国家試験合格者数(およそ2,300人前後)と厚生労働省発表の「現状の歯科医師数を維持するに必要な歯科医師国家試験合格者数(約1,200名)」との間には2倍ほどの開きがあり、歯科医師過剰問題には何の解決も見出せていないのが現状です。

進まない世代交代

歯科医師過剰問題の原因の1つに、高齢の開業医が引退しないという問題があります。歯科医師は非常に緻密な作業が必要となるため、視力や手先の機能、判断力に衰えを感じる年齢になると引退をすることが望ましいと言われています。

しかしながら、日本では明確な定年制がなく年配の歯科医師が何時までも診療を続けることが可能であるため、若手の進出を阻んでいるという声があります。

歯科医師過剰問題への対策

厚生労働省と文部科学省が現在打ち出している対策は、
・歯科医師国家試験の難易度を上げ、合格率を抑制する
・歯科大学、大学歯学部に定員削減を要請する
の2点です。

実際、歯科医師国家試験は、昔は合格率が90%以上あったのに対して現在は70%前後です。しかも、今後合格者数は更に制限されていき、2025年には50%前後になるのではないかと言われています。また、更なる抑制案として、受験回数の制限も検討されています。

ただ、2点めの定員数削減については、経営悪化を懸念する私立大学から大きな反発が起き、思うように進んでいないのが現状です。

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