夜間や通信で歯科衛生士の資格は取得できる?



通信教育のみでの資格取得は不可能

仕事をしていたり、育児などで時間がとれなかったりする人にとっては、3年間も続けて学校に通うのはとても難しいものです。

しかし残念ながら、歯科衛生士は通信教育のみで資格を取得することができません。

というのも、国家試験の受験資格として「文部科学省や厚生労働省が定める歯科衛生士養成機関で3年以上修業すること」といった条件があるため、学校に通わない学び方では試験すら受けられないからです。

歯科衛生士は、口腔や健康に関するさまざまな専門知識を身につけなければなりません。

また、現場で即戦力となれるように、学校では臨床実習もたくさんおこなわれています。

通信教育で試験対策ができれば理想的ですが、歯科衛生士の場合、学校でなければ身に付かないことがたくさんあります。

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歯科衛生士専門学校の夜間部に通う

では、どうしても昼間に都合がつかない場合、歯科衛生士になることを諦めなければならないのでしょうか?

数はそれほど多くありませんが、歯科衛生士専門学校の中には、夜間部を置いているところもあります。

これらの学校で学べば、昼間に通うのと同様に、歯科衛生士の国家試験も受験することができます。

基本的に夜間部も3年制ですが、1日の授業は2コマ、計3時間程度になっているため、昼間に働きながらでも無理なく通学が続けられるはずです。

どの学校でも短時間で必要なことをしっかり学べるような、効率的なカリキュラムが組まれています。

ただし、昼間部とはサポート内容などが異なる点もあるため、両者のカリキュラムをよく比較してから決めるのがよいでしょう。

専門学校の昼間部と夜間部の違いは?

昼間部と夜間部のカリキュラムの違い

日中に働いていても歯科衛生士を目指せる夜間部は、社会人に人気があります。

基本的には昼間部と同じ授業方針やカリキュラムに則って講義や実習をおこなうので、夜間部でも3年間で国家試験の受験資格を得られます。

ただし、夕方からの講義となる学校がほとんどのため、授業時間はどうしても昼間部より減ってしまいます。

たとえば、昼間部では90分授業を1日4コマ、夜間部では1日2コマというように、昼間に働いている人にも負担が少ないカリキュラムが設けられているケースが多いです。

授業数が少ない分、夜間部専属の先生によるマンツーマンの指導や、土曜日を利用した臨床実習など、国家試験合格に向けた工夫がおこなわれています。

また、講義時間や実習の日数を確保するため、長期休暇は昼間部よりも短いのが一般的です。

生徒の年齢層の違い

歯科衛生士専門学校の昼間部と夜間部では、生徒の年齢層にも違いがあります。

昼間部には高校を卒業してすぐに入学する人が多く、10〜20代の生徒が中心です。

一方、夜間部には日中に働いている社会人の生徒も少なくなく、高校卒業後にアルバイトをしながら通っている人や、フルタイムの仕事をしながらキャリアチェンジを目指して夜間に勉強をしにくる人もいます。

さらに、手に職をつけたい主婦や、歯科衛生士へキャリアアップしたい歯科助手も、夜間部を選ぶことが多いです。

幅広い年齢の人が通うため、若い生徒ばかりで気後れするようなことがありません。

また、社会人になってからキャリアチェンジを目指す人は、意欲的でモチベーションが高い傾向にあります。

さまざまな境遇の生徒同士で切磋琢磨しながら国家試験合格を目指すことができます。