司法書士の案件報酬

案件ごとの報酬

司法書士の報酬は、1つの案件をこなすごとに支払われる仕組みになっています。不動産登記を1件したらいくら、会社登記を1件したらいくら、といった具合です。

以前は司法書士報酬規定というものがあって、その範囲内でしか報酬を決めることができなかったのですが、現在では規制緩和によってそれが撤廃されています。

なお、以下の実勢価格は司法書士会が平成20年に実施したアンケートの結果によるものです。

不動産登記は1件あたり数万円

最も案件数が多い不動産登記関連については、1件あたり数万円というのが実勢価格になっています。

主な業務別に見ると、所有権移転登記が3〜4万円、抵当権設定登記が4〜5万円、住宅ローン完済時に行う抵当権抹消登記が1〜2万円となっています。

単価は数万円ですが、業務に要する時間や手間が比較的少ないので、数をこなして稼ぐ仕事に分類されます。

会社登記は10万円前後

不動産登記と並んで司法書士の重要な業務である商業・法人登記関連については単価が高くなります。

主な業務別に見ると、株式会社設立や会社合併で10〜12万円、新株発行で4〜5万円、役員変更で2〜3万円となっています。

会社登記関連については、他にも本店移転や会社解散など、登記業務が多岐にわたります。

また、内容が複雑になれば報酬も高くなります。

簡裁訴訟代理は成功報酬が高額に

簡裁訴訟代理は弁護士の業務に近いことを行うことと、結果によっては成功報酬を得ることができるので、報酬が高額になりやすい業務です。

案件数がとても多い債務整理については、手続きが複雑な民事再生で20万円を超える報酬になるほか、自己破産でも20万円近い報酬となります。

その他、貸したお金を返してくれないという返還請求や家賃の不払いなどに対する訴訟提起についても、成功報酬を含めて1件あたり10万円以上の報酬が見込めます。

また、一時期とても多かった過払い金返還請求についても対象金額の20%程度を成功報酬としている司法書士事務所がほとんどで、平均すると1件あたり20万円程度の報酬となっています。