司法書士と行政書士の違い

書類の提出先が異なる

司法書士と行政書士、いずれも「書士」という資格名なので法律にのっとった書類作成をする仕事であることは共通しています。

同じように書類作成を主な仕事としていますが、その書類の提出先が根本的に異なります。

司法書士は登記や簡裁訴訟に関わる書類を作成するので、法務局や裁判所が主な書類の提出先です。

それに対して、行政書士は名前の通り行政機関(国の機関や都道府県、市町村など)に提出する書類を作成します。

行政書士の仕事

資格の難易度は司法書士が断然上

司法書士と行政書士、いずれも年に1回試験が行われており、試験科目も法律知識が主体になっているので共通する部分はいくつもあります。

ただ、根本的に異なるのは資格取得への難易度です。

行政書士試験は合格率にばらつきがあって20%近くに達する年があるのに対して、司法書士試験は毎年3.5%前後です。

これだけを見ても司法書士のほうが難易度が高いことがわかりますが、試験内容の難易度や資格取得後の仕事レベルを考えても、やはり司法書士のほうが格段資格としての難易度や格が上であることになります。

行政書士でなければできない業務

司法書士と行政書士は名称が似ているものの、行う業務は異なります。

そのため、司法書士のほうが難易度の高い資格だからといって行政書士の業務を兼ねることはできません。

とくに外国人の帰化申請については行政書士の主な業務として知られていますが、司法書士の資格では代行することができません。

そのため、行政書士事務所を運営している人の多くは帰化申請を主な業務にラインナップしています。

逆に司法書士にしかできない業務もたくさんあります。

両方を取得している人も多数

重複する業務がないということは、行政書士でないと代理できない業務が含まれた依頼の場合は司法書士であっても、その部分だけは行政書士に依頼しなければなりません。

これだと自分だけで業務を完結できません。

司法書士試験に合格できるほどの学力があるのであれば行政書士は比較的合格しやすいという事情もあるので、司法書士の中には行政書士資格も持っている人が多くいます。

「○○司法書士行政書士事務所」という名称になっているところは、代表の先生が両方の資格を持っていることを示しています。

士業間の競争が激しくなっているので、複数の資格を持つことは差別化の一環として定着しつつあります。