市議会議員のつらいこと、大変なこと、苦労

市議が失うもの

市議になって友人を失った話は、よく耳にします。

「ある友人は、国政レベルも含め、政治に関して気に入らないことはすべて私(市議)にぶつけてくるようになった。言い合いになっても困るので、本音で話せなくなった」
「(市議の)所属政党が嫌いと言われ、疎遠になってしまった」。

といったものです。

プライバシーもまた失われがちです。

「ネットで、ハメを外していた学生時代の頃を取り上げられ、叩かれた。とても傷ついた」。

大事な人たちとの関係が崩れたり、好奇の目にさらされたりするのは誰にとってもつらいことですが、公人になると、ある程度は覚悟せざるを得ないようです。

まじめな市議ほどタイヘン

もう一つ覚悟しなければならないのが、人脈拡大や調査・研究のための出費。

市議は高収入のイメージがありますが、実際の市議の月額給料は、市によって18万円〜93万円とかなりの幅があります。

また、調査研究などに使うための費用「政務活動費」が給料とは別に、割り当てられますが、その金額もまた月額数千円から数十万円と市によってさまざまです。

市議は、基本的に受け取った給料から所得税、住民税などを差し引いた残金でやりくりして生活します。

人脈を広げるために、各種の会合や懇親会、懇談会に顔を出さなければなりませんが、当然、出席には会費などがかかります。

さらに、研究のために研修に参加するには交通費や研修費がかかります。研究や調査に力を入れて、政務活動費が足りなくなれば、不足分は持ち出しになります。

まじめに仕事に取り組む市議ほど、懐が痛みがちになるわけです。

落選すれば失業

友人やプライバシーを失ったり、懐が痛んだりするのもつらいことですが、市議にとってもっともつらいのは落選。

落選は、市民から市議として認められていないということだからです。

おまけに、落選すれば、無職。4年の任期を満了しても市議の退職金はありません。4年間のブランクがありますから、市議就任以前の仕事に戻るにしても、簡単にはいかないでしょう。

再出馬を狙うなら、多くの場合、選挙準備をしながらの厳しいバイト・パート生活を送ることになります。

市議という生き方は、けしてラクなものではありません。貴重なものを失うし、耐えなければならないことも多くあります。

一方で、市議の仕事には、自らの政策で日々の市民生活に良い変化を生み出し、多くの人々を笑顔にできる素晴らしさがあります。

市議の厳しさを引き受ける覚悟ができるかどうか、よく見極めた上で、市議への一歩を踏み出したいところです。