市議会議員のつらいこと・大変なこと・苦労

市議会議員のつらいこと・大変なこと

選挙に勝ち続けなければならない

市議会議員が大変なのは、なんといっても4年に1度の選挙で勝ち続けなければならないことです。

もしも落選してしまえば、その日から市議の肩書を失い、一転して無職となります。

当然ながら収入はゼロになりますし、退職金も支給されません。

おまけに市議会議員は公務員の一種である「特別地方公務員」という扱いになりますので、雇用保険も適用対象外で、失業手当ももらえません。

独身ならばまだしも、結婚して家族がいると大変です。

市議会議員に限った話ではありませんが、政治家は常に失職のリスクを抱えているという点がつらいところといえるでしょう。

「公人」になることのつらさ

市議会議員になると、一般人から「公人」という扱いになり、行動にさまざまな制約がかかります。

結婚披露宴の祝儀など一部の例外を除き、お金や物品を贈ることは厳に禁止され、お中元やお歳暮はもちろん、年賀状や暑中見舞いも送れなくなります。

どこに市民の目があるかもわかりませんので、普段の言動にも細かく神経を配らなくてはなりません。

一般人とは違って、友人たちとハメを外して遊ぶといったこともできなくなります。

SNSやネットにニュースが出回ったりすると、あっという間に政治家として致命傷となり、議員辞職に追い込まれるケースもあります。

過去の写真や行動がwebにさらされるといったように、プライバシーも何かと侵害されがちであり、公人になったことでいろいろと大変な思いをすることも多いようです。

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市議会議員の悩み

市議会議員は、経済的な悩みを抱えるケースが目立ちます。

市議には、市政の調査研究に使うお金として「政務活動費」が支給されますが、近年は税収減によって財政が困窮している自治体が多いこともあり、支給額が月1万円~2万円というところも珍しくありません。

交通費や研修費、参加している団体の会費、懇親会費など、市議として真面目に活動しようとすればするほど、さまざまなところでお金がかかり、とても政務活動費だけではまかないきれなくなります。

足りないぶんは、市議個人のお金で穴埋めするしかありませんが、市議は世間一般に思われているほど高給取りではありません。

「政治家の議員報酬」というと、ものすごく大金をイメージするかもしれませんが、自治体によっては月額20万円を切っているところもあります。

自身や家族の生活費、子どもの学費、将来のための貯蓄、政務活動費など、お金の工面は多くの市議にとって頭の痛い問題のひとつです。

市議会議員を辞める理由で多いものは?

市議会議員は、自分で辞めるというより、選挙で落選して「辞めさせられる」ケースがほとんどです。

したがって辞める理由としては、「市民からの信任を得られなかったから」ということになります。

市民に投票してもらえないパターンはさまざまで、打ち出した政策が的外れだったり、人となりが信用されなかったり、不祥事を起こしてしまったりといったことが挙げられます。

しかし、もっとも多いのは、「知名度が足りない」というものです。

世間一般の人々は、市政にそこまで強い関心があるわけではありません。

国会議員の名前は知っていても、市議の名前まで把握しているという人はほとんどいないでしょう。

だからこそ、選挙が本格的に始まる前から、市議は自身の選挙区内で顔と名前を売っておかなくてはなりません。

市議を長く続けていくためには、いかにして地元での活動に時間を割き、知名度を上げていくかが非常に重要であるといえるでしょう。