市議会議員になるには

市議会議員(市議)になるための2つの条件

市議は、学歴不問の職業です。

市議に求められる条件、つまりは、市議会議員選挙への立候補条件は以下の2つだけです。

・満25歳以上の日本国民
・3カ月以上、立候補する市内に住んでいること

基本的に、これら2つの条件を満たした人に、市議への道が開かれます。

なお、出馬の際には供託金30万円(政令市市議は50万円)が必要になります。供託金とは、一時的に預けるお金のことで、一定の得票数に達すれば、選挙後に戻されますが、達しなければ没収されます。

「20代・30代の市議」はどのくらいいる?

市議になるまでの典型的パターンは、まず自治会やPTAなどを通じて地域コミュニティのために長年活動し、地元での信頼と評価を確立してから出馬、当選するというものです。

このパターンでは、足元を固めるまでに時間がかかるため、多くの人が中高年になってから市議職に就くようです。

そのため、市議全体に占める60代以上の市議の割合は、政令指定都市で29.8%、一般市議では42.6%にも達しています。

一方、30代以下の若手市議は政令指定都市で16.2%、一般市議で8.7%とまだ少数ですが、ここ数年着実に増加しています。

彼らはどうやって、若くして市議の座に就いたのでしょうか。

「金なし・コネなし」の若手が選挙に勝つコツ

若手市議の内、自営業者だった人は、地元の青年会などの推薦を受け出馬するケースがあるようです。

一方、自ら手を挙げて当選した若手市議には、学生が議員の仕事を体験できる議員インターンシップや、政党、もしくは民間が主催する政治塾などに参加したり、国会議員の秘書職を経験したりなどして、政治や選挙を学んだ人が目立つようです。

また、若手候補の弱点は、資金不足と地域のキーパーソンたちとのコネ不足といわれますが、若い市議は、こうしたハンデを乗り越える選挙戦を展開して当選しました。

彼らの戦い方を見ると、若手が選挙に勝つコツは主に4つあるようです。

1.学生時代の同級生を巻き込む。

学生気分が残っている若い世代は、声をかけると、部活感覚で応援してくれたり、ボランティアスタッフになって活動を支えてくれたりする傾向があるといいます。

2.年配者を味方に付ける

地元自治会などに顔を出し、自治会長など、地元の名士に支援を仰ぎます。「コネなし」候補も、名士が支援者になってくれれば、名士の人脈を生かして支援のネットワークを広げられます。

3.足を使って戦う

駅前で通行人にあいさつしながら、市政についての自分の考えを綴ったチラシを配る「駅立ち」、あいさつしたり、チラシを配ったりしながら自転車で地域を回る「自転車遊説」などの活動を毎日行います。

体力勝負の活動で若さをアピールしながら、顔と名前を有権者に浸透させます。

4.選挙用品は手づくりやレンタルでそろえる

出馬には数百万円はかかるという話をよく耳にしますが、工夫すれば若手でも手の届く範囲の選挙資金で出馬できるといいます。

若手市議たちは、若さによるハンデを、若さならではの特長と知恵で解決し、市議の座に就いたようです。