新幹線の車掌になるには

新幹線の車掌になるためには、まず新幹線を運行している鉄道会社に入社し、数年間は駅員としての経験を積みます。

その後、車掌になるための社内試験を受けて合格すれば、車掌としてのキャリアがスタートします。

ただし、いきなり新幹線の車掌として働けるわけではなく、まずは在来線で経験を重ね、上司の推薦制度と、本人の希望・適性が認められて、ようやく新幹線の車掌になるための研修を受けられます。

この記事では、新幹線の車掌になるための流れや、必要なスキルなどについて紹介します。

新幹線の車掌と在来線の車掌の違い

新幹線の車掌の仕事

一般的な在来線では、車掌は一人で乗務します。

一方、新幹線には2名~3名程度の車掌が乗務しています。

複数の車掌が乗務する際には、以下のような役割が決められることが一般的です。

  • 車掌長:車掌の中で一番権限があり、列車全体の責任をとる
  • 中乗り車掌:車掌長を補佐し、接客をメインに行う
  • 後乗り車掌:アナウンスなどを担当する(主に新人が担う)

それぞれ列車の前半・中間・後方を担当します。

新幹線の車掌の主な仕事内容
  • 新幹線の車内を巡回して乗客の切符を確認する検札業務
  • 乗客が乗り降りする際のホームの安全確認
  • 車内放送
  • 車掌室に待機して、具合が悪くなった人や困った人がいる時の対応

新幹線の車掌は減少傾向へ

近年の新幹線では、自由席などを除いて、車内での検札の省略が実施されるようになっており、車掌の業務負担が昔よりも減っています。

そのため、たとえば東海道新幹線では、2018年春から以前は3人乗務していた車掌が2人体制になるなどの変化がありました。

一方、「パーサー(車内販売や接客サービスを担当する職業)」の権限を拡大させて、車掌業務の一部を担うようになっています。

このように、新幹線でも働き方改革が進んでおり、新幹線の車掌として採用される人数は減少傾向にあります。

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新幹線を運行する鉄道会社へ入社

新幹線の車掌になるためには、まず新幹線を運行している鉄道会社に入社する必要があります。

新幹線「のぞみ」や「ひかり」であれば、JR東海(東京から新大阪間)やJR西日本(新大阪から博多間)、「はやて」や「とき」であればJR東日本といったように、入社した鉄道会社によって、どの新幹線の車掌になれるかは限定されます。

入社後は1年から2年程度、駅員として改札業務や案内業務などに携わり、上司から車掌登用試験推薦をもらって登用試験に合格することで車掌になる道が開けます。

在来線の車掌から新幹線の車掌へ

駅員から車掌になっても、いきなり新幹線の車掌として働けるわけではありません。

まずは在来線で経験を重ねて、一人で十分に仕事がこなせるようになると、再度上司から声をかけられます。

新幹線の車掌になるうえでは、基本的に上司の推薦制度がとられるケースが多いです。

職場で本人の希望と適性が認められて、ようやく新幹線の車掌になるための研修を受けられます。

新幹線の車掌を目指す人は多いですが、たくさんいる車掌の中でも人一倍仕事ができて人柄も申し分ない、認められた人だけが選ばれる狭き門となっています。

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「新幹線の車掌になるには」のまとめ

新幹線の車掌になるためには、まず新幹線を運行している鉄道会社に入社します。

鉄道会社では基本的に上司の推薦制度をとっているケースが多く、本人の希望と適性が認められて、ようやく新幹線の車掌になるための研修を受けられます。

新幹線の車掌を目指すなら、鉄道会社への入社後、日々地道に業務をこなしていくまじめな姿勢が非常に大事になってきます。