働きながら社会保険労務士になるには

社会保険労務士への転職

社会保険労務士の資格は、専門学校や予備校でも人気が高く、働きながら社会保険労務士をめざしている人もたくさんいます。

「専門性が高い」「収入が安定している」「独立開業できる」というイメージが強いことから、転職をめざすケースが多いようです。

こうした人たちの多くが、仕事が終わった後に専門学校の夜間コースに通って勉強をしているか、通信教育を受けて在宅で勉強をしているかのどちらかです。

書店で参考書を買うなどして独学で勉強することも可能ですが、社会保険労務士試験の合格率は毎年10%以下と大変低くなっているため、独学の場合はとくに合格までの綿密な計画が必要になります。

一般的には、半年~2年ほどかけて合格をめざすことが多いようです。

幅広い世代が狙う転職

働きながら社会保険労務士をめざす人が多い理由のひとつとして、社会保険労務士という職業に年齢制限がないことがあげられます。

一般企業のサラリーマンであれば60歳での定年退職が決定事項になっていることが多いですが、社会保険労務士の場合は独立などの形をとることで、能力や体力さえ衰えなければいつまでも働き続けることが可能です。

そのため、転職を希望する20代の若者から、定年退職後の再就職をめざす60代まで幅広い年代の人がこの資格取得にむけて勉強しているようです。

ただし、社会保険労務士の試験は誰もが受けられるわけではありません。受験資格は大きく分けると3つの種類に分かれており、このうちのどれかひとつの条件を満たしていれば受験できます。

例えば「学歴」です。

・大学・短期大学・高等専門学校を卒業した人、
・大学(短期大学を除く)において62単位以上を修得した人
・修業年限が2年以上で課程の修了に必要な総授業時間数が1700時間以上の専修学校の専門学校を修了した人

がおもな対象者になります。

あるいは、「実務経験」です。

・社会保険労務士や弁護士の業務の補助に従事した期間が通算3年以上になる人
・国や地方公共団体の公務員として行政事務に携わった期間が通算3年以上になる人
・労働社会保険諸法令の規定に基づいて設立された法人の役員や従業者として実施事務に携わった期間が通算3年以上になる人

などが主な対象者になります。

もうひとつ、「その他の国家試験」として、司法試験第一試験または高等試験予備試験に合格した人や行政書士の資格を持っている人なども対象者になります。

このように、社会保険労務士になるためには条件があります。社会人からの転職をめざす場合は、そもそも自分に受験資格があるのどうかを確認することからスタートする必要があります。