社会福祉主事の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

社会福祉主事の平均年収・給料の統計データ

社会福祉主事の平均年収・月収・ボーナス

社会福祉主事の活躍の場はおもに行政機関です。

公務員として安定した給与が支払われることが多いようですが、民間企業ではアルバイトでの採用もあります。

社会福祉主事の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

社会福祉主事は、地方公務員として福祉事務所などで働いているため、各自治体の公務員給与規定に沿った額が支払われます。

平成30年の全地方公共団体における一般行政職の平均給与月額は36万2973円です。

この金額に夏・冬のボーナスが加算され、平均年収額は600万円ほどとなるのが一般的です。

社会福祉主事の初任給はどれくらい?

たとえば、平成27年度における東京都の場合、大学を卒業し「行政職」として採用された人の初任給は220,400円となっています。

東京都職員採用 勤務条件

月給与にボーナス(期末手当・勤勉手当)を加えた25歳の年収モデルは350万円ほどであり、社会福祉主事もこれとほぼ同等の給料になるといえます。

なお、自治体によっては社会福祉主事を行政職ではなく「福祉職」の枠で採用することもあります。

この場合、行政職よりも若干給与水準が低めに設定されているケースもあります。

ただし、自治体によって差はあるため、詳しくは各自治体の給料表で確認してください。

社会福祉主事の福利厚生の特徴は?

特別な収入が得られる職業ではないものの、公務員として働く場合は基本給のほか、諸手当として、扶養手当、住居手当、地域手当、通勤手当、超過勤務手当、期末手当・勤勉手当等が支給されます。

充実した休暇制度や待遇、社会的地位が保証されるため、安心して働くことができるでしょう。

病院や老人福祉施設などの民間施設でケースワーカーとして活躍する場合も、同様に待遇が安定していることがほとんどです。

社会福祉主事の給料・年収の特徴

社会福祉主事は特別ほかの仕事と比べ給料が高いわけではありませんが、非常に多忙なため、特別手当を支給している自治体も少なくありません。

1日あたり300~400円ほどで、月額にすると300×22日で6600円、一般職員と比べると年収が8万~10万円ほどアップする計算です。

とくに生活保護に関する業務に携わる場合は、特別手当が支給される自治体もあります。

社会福祉主事の勤務先別の給料・年収

公務員として働く場合

福祉事務所をはじめとする行政機関で働く社会福祉主事の給料は、公務員の俸給表に沿って支給されます。

特別に高い収入が得られるわけではありませんが、勤続年数が上がるに従って給料は徐々にアップしていきます。

民間で働く場合

民間の福祉施設などで相談担当者として勤務する社会福祉主事もいます。

民間の場合、給料や待遇に関しては施設ごとに異なりますが、全体の平均年収は300〜500万円程度がボリュームゾーンで、たいてい同地域の公務員のものと同水準に設定されているようです。

飛び抜けて高額な収入は期待しにくいですが、安定して働くことができるといえます。

社会福祉主事の正社員以外の給料・年収

社会福祉主事は、正規職員だけでなくアルバイトや非常勤職員として採用される人もいます。

とくに社会福祉事務所などでは、生活保護受給者の増加などで需要が高まっていることから、短時間勤務のアルバイトや非常勤職員を募集する自治体もあるようです。

非常勤の場合、勤務時間や日数に応じて月額の給与が定められますが、アルバイトの場合、基本的に給料は時給もしくは日給の形で支払われます。

社会福祉主事任用資格の手当も含め、時給1,000円~1,200円程度、1日実働7時間で日給7,000円~8,500円程度が相場となっています。

社会福祉主事が収入を上げるためには?

社会福祉主事は、経験を積むことによって管理職に昇進するため、公務員として長く働くことで着実に収入アップを期待できます。

民間の場合は、「介護福祉士」や「ケアマネジャー」といった他の資格を得て仕事の幅を広げることで、収入をアップさせたりよりよい環境に転職しやすくなったりします。