社会福祉士を辞めたくなったとき(体験談)

執筆者:icchy 28歳 女性 経験年数:6年

精神的に傷つくとき

社会福祉士は、生活していくうえで何らかの困難がある方に対して、その方が抱えている課題に向き合い、乗り越えることをお手伝いすることが仕事です。

課題を乗り越えるのは当事者である本人ですが、そのことを理解して、自分で乗り越えようと思えるようになるまでは、相談者の方から厳しいことを言われたり、八つ当たりのような言動を受けたりすることがあります。

このように一生懸命働いているのに、想いが通じないときは心が折れそうになって、辞めたいなと感じてしまうときがあります。

状況を受け止めることがつらいとき

仕事をしていると、自分の価値観や常識では「あり得ない」と感じてしまう場面や人に出会うことがあります。

たとえば、自分の子どもに暴力をふるい、ケガをさせてしまう親などに出会うことがありますが、自分の倫理観では、相手の行動をとても理解することはできませんし、個人的には怒りの感情を感じることもあります。

しかし、社会福祉士の仕事の根底には、「受容の原則」「非審判的態度の原則」というものがあります。

自分の価値観ではとても肯定することができないこのようなケースでも、当事者を責めずに気持ちに寄り添い、なぜそのようなことをしてしまったのか理解するよう努めなければなりません。

自分自身の感情を抑え、社会福祉士として自分自身をコントロールすることが大変なこと、また相談者への対応や結果に対して「本当にこれでよかったのか?」とジレンマを抱えることも多く、つらくなってしまうときがあります。

高くないお給料と認知度

社会福祉士は国家資格ですが、合格率が低く、簡単に取れる資格ではありません。

私は医療機関で働いていますが、看護師には資格手当があるのに、社会福祉士にはありません。そのような職場はたくさんあります。

お給料の面だけでなく、社会福祉士という専門職に対する理解が十分とは言えず、院内での立場も他の専門職に比べるとまだまだ弱い部分があります。

このような背景があり、大学の同級生の中には、社会福祉士の資格を取ったのに一般企業に就職した人もいました。

私自身も、大変な仕事なのに他の職種に比べてお給料が安かったり、働きを理解してもらえなかったりすると、転職を考えてしまうことがあります。

このように歴史が浅い資格であるため課題は多いですが、その分発展性がある仕事なので、やりがいを感じながら日々奮闘しています。

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