社会福祉士の現状と将来性

活躍の場が広がる社会福祉士

社会福祉全般の相談支援を担う社会福祉士の役割は増えつつあります。

とくに近年ではDVや児童虐待などの卑劣な事件が続発しており、被害を未然に防ぐための婦人相談所、児童相談所の相談支援体制の強化が急がれます。

また、今後迎える超高齢化社会における高齢者への支援強化も求められています。

そんなさまざまな社会問題に取り組む社会福祉士は、これからさらに高い専門性と知識が必要とされます。

しかし、現在の状況では社会福祉士の支援決定権は限られており、迅速な対応が必要なケースに対応しきれないジレンマがあるのも事実です。

社会福祉士の将来性

社会福祉士が活躍する場は自治体や病院、社会福祉法人など多岐に渡ります。

そのため、仕事を選ばなければ将来にわたって就職に困ることはないといってもいいでしょう。

また、転職の際には前職の経験を考慮し給与面で優遇される場合もあり、社会福祉士としての経験年数が長いほど転職に有利という見方もできます。

しかし、社会福祉士の就職で注意したいのはその仕事内容です。

たとえば、福祉施設の生活相談員として採用された場合、現場で介護や生活指導を兼務する場合も多く、

「相談支援業務に専念できない」
「勤務時間内に支援計画をたてる時間がなく残業を強いられる」

などの業務上の問題が生じることがあります。

また、資格手当があるものの、夜勤がないので現場職員よりも給与が低くなってしまうなどの給与面の落とし穴もあります。

将来を見据え、長いスパンで就職を考えるなら、職種の下調べをおこない、納得した仕事のできる職場を選ぶことが重要です。

社会福祉士の最大の魅力はキャリア

社会福祉法人では、社会福祉士が施設長や介護部長に昇進するケースがとても多く、キャリアアップにつながる資格として知られています。

社会福祉士のキャリアをもとに、独立事務所を開業する社会福祉士もいます。

現在、社会福祉士の役割のひとつでもある、身寄りのない高齢者や障がい者の財産を守る「後見人」の数が不足しています。

社会福祉士事務所の中には、後見人として高齢者や障がい者の財産管理を専門におこなう事務所もあり、今後さらに需要が増えるとみられています。

法人の施設長や、独立事務所開業など、努力次第でキャリアアップが可能な社会福祉士の可能性は開かれているといっていいでしょう。

業務の幅に広がりをみせる社会福祉士

介護保険の制度が始まってからまだ10余年。産業としてはまだ未成熟であるといえるでしょう。急激な高齢化によって、介護保険の在り方も変化が著しく、たびたび法の改正を余儀なくされている状況です。

それは、社会福祉士の業務にも大きく影響し、今後も社会福祉士を必要とする場が広がることが予想されます。

そのため、一言で「社会福祉士」といっても、職場や仕事の内容にバリエーションが増え、より専門的、単一的な業務が増えてくると考えられます。

どのような仕事でどのような立場の人たちを援助していきたいのかが既に決まっている人も、そうでない人も、仕事に携わりながら、自分の希望や信念にあった仕事を選ぶことのできる時代となることでしょう。

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