回答者:みっくさん(女性/32歳)

職業名:社会福祉士 / 現在の状態:現役 / 経験年数:2年

仕事内容
地域包括支援センターでは、保健師や主任ケアマネジャーと連携しながら、地域の方へ介護保険やその他の福祉サービスの相談や支援を行っています。 介護保険などの相談や権利擁護や高齢者虐待問題への対応など様々な問題に毎日奮闘しています。困り果ててようやく相談に来られて、問題が次々と浮かび上がってくる方や、民生委員や近所の方からの通報、行政からリファーされてくる人など、ここは、問題を抱えた方がようやくたどり着く最初の場所だと思います。 わたしたち職員は、困っている方々への相談から始め、問題解決に向けて支援をします。 民生委員の方からの相談で「独居の方が、外をうろうろされていて心配だ」という相談が入れば、その高齢者宅まで行き話しを伺います。 また、近所の方からの相談で、行政の人と一緒に高齢者が住むゴミ屋敷の家に掃除に行くこともあります。また、虐待が疑われる高齢者の家の前で夜中に様子を見に行くこともあります。 必要があれば、介護保険の手続きや障害手帳の取得や後見人を立てるなど、問題解決を図るため人や制度につないでいきます。
仕事のやりがい
相談の仕事をしていて、人生いろいろあるんだとつくづく思います。その人の人生に少しだけ関わり、ささやかな手助けをするという仕事です。難しい問題を抱えた人たちに出会い、その人の話しをよく聴くということはとても難しいと感じています。 困っていることを話してくださいと、初対面の人間に簡単に話せる人などいません。心の中のことを語られなくても、その思いを捉えることや問題を見たてることが相談業務の仕事です。 チームを組んで、地域にあるサービスや人のネットワーク、制度などを駆使して、問題が解決されたとき、本当にうれしくて達成感を感じます。
覚悟しておいた方がいいこと
学生が実習に来た時、社会福祉士の仕事は介護の仕事と違って何をすればいいのかよくわからないとか、相談業務は介護をしなくてもいい、きれいな事務職のような仕事だと思っていたなどと言われます。 相談業務の難しさというのは、短い期間の実習では計り知れない難しさがあります。困っている方の現実に覚悟しておくといいでしょう。人生の後半を生きる高齢の方たちの孤独や苦境、絶望している人たちの暮らしを少しでも負担を減らしていけるようにお手伝いしていくのです。 社会福祉士自身の人を受け入れる心の広さは必要だと思います。それには、普段から、人としての幅を広げるような人生を送れることができたらいいと考えています。
給料・待遇
わたしの働く地域包括支援センターは公的色は強いですが、公営ではなく民営です。福祉事務所や社会福祉協議会などでは公務員の給料に準じていると聞きますが、民間の事業所で勤務しているので給料はそんなによくありません。 ほとんどの社会福祉士の仕事をしている人は、介護の仕事をしていて社会福祉士の資格を持っているとか、ケアマネジャーであって基礎資格が社会福祉士といった形で働きます。給料は、介護職員やケアマネジャーとして働き、資格手当として社会福祉士の分が上乗せされるのです。 そういう意味では、地域包括支援センターの社会福祉士は介護職員のような夜勤手当がなく、資格手当もケアマネジャーを持っているからといってつきません。社会福祉士としてのみの給料になります。 包括の仕事は、民間委託なので、法人によって待遇も異なります。わたしの働く包括では、給料の高い順に保健師の次にケアマネジャー、そして社会福祉士です。月給で18万円ぐらいになります。
この職業を目指す人へのメッセージ
社会福祉士は制度や書類の書き方をよく知っておけばいいと思わないでほしいです。福祉業界の中で、社会福祉士の仕事はどちらかといえばデスクワーク中心の仕事と考えられがちです。 特に、地域包括支援センターは相談業務をメインとした機関なので、社会福祉士は権利擁護や成年後見制度など制度についての知識は必要ですが、それとともに、相談業務のプロとして、聴くスキルや問題の見立て、解決に向けての支援など、机の上で出来ることばかりではないのです。 困っている方の家に訪れ、何度も断られても足を運んで、信頼関係に結び付くこともあります。フットワークを軽くしておく必要はあります。この仕事を通して、多くの人生に出会い、支援者として関わり、勉強することは大きいです。 そして、一緒に働く仲間とともに問題に向けて取り組むことや、人とのつながり合える喜びや楽しさを味わっていただきたいです。

仕事体験談