社会福祉士のつらいこと、苦労

社会福祉の専門職だからこその苦労とは?

どんな仕事でも苦労はつきものです。就職後「こんなはずじゃなかったのに!」思うことはよくある話です。

とくに社会福祉士は人との関わりが主な業務となりますから、人間関係のトラブルに陥りやすい仕事といえるでしょう。

社会福祉士は、何らかの問題を抱えている人々の相談を受ける仕事です。

相談者は「自分の生活が脅かされている」という不安定な精神状態下で相談に来るので、ときに相談内容が支離滅裂になったり、感情的になり、話の本質を見失うこともあります。

社会福祉士が冷静な対応をしていると、「事務的」「冷たい」など、こちらの意図としない反応をもたれ、良好な信頼関係が築けず相談者に本当に必要な支援を見出すことがでないケースもあります。

冷静に相談者の主訴や、必要な支援を判断しつつ、話に共感する「傾聴」の姿勢を保たなければならない点は、社会福祉士の苦労の一つです。

理想と現実のギャップ

「困っている人を助けたい!」という信念の元に社会福祉士を目指す方も多いことでしょう。

しかし、現実は相談者と法律の狭間に支援の限界を感じる場面も多くみられます。

社会福祉士が携わる相談は、どれをとっても同じ内容のものはありません。それぞれの家庭環境や経済状況、その人が歩んできた人生などで支援の仕方はまったく異なります。

ときには同じ問題をもつケースでも、支援できるものと、支援の難しいケースに分かれることもあるのです。

たとえば、相談者の居住地と住民票のある地域が異なる場合、自治体の定めによって、普通ならば受けられるはずの支援が受けられないという壁があることも事実です。

社会福祉士は本来、困っている人に手を差し伸べる存在ですが、社会福祉士だけでは解決できない問題も多いことがジレンマとなることもあります。

高い志の必要な職種

社会福祉士の仕事を続ける中で、理不尽に思うことや制度の限界を感じる場面にあたることもあるでしょう。

しかし、重要なのは「この方向からの働きかけはできないけれど、次の案を考えてみよう!」という姿勢です。

問題解決に奮闘する社会福祉士の姿は、必ず相談者にも伝わってきます。

社会福祉士の奮闘する姿をみて、相談者も

「ケースワーカーさんががんばっているんだから、私もできることをしていかなくては」

という前向きな気持ちに変化することもあります。

実際、社会福祉士だけの力で本当の問題解決に至ることはありません。大切なのは相談者が問題と真正面から向き合い、解決の糸口を見出すことです。

最初は沈んだ表情をしていた相談者が、自ら立ち直っていく姿は何にも代えがたいやりがいを感じることでしょう。

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