社会福祉士になるための現場実習

養成学校では実習が必須

社会福祉士になるために通う大学・短大・専門学校では、社会福祉士養成課程のカリキュラムの中に必ず「実習」が組まれています。

実習では、実際に福祉施設などに行き、現場で社会福祉士がどのように対象者を支援していくのかを考え、実践していくことになります。

あくまでも「実習生」という立場ではあるものの、実際に対象者と接することになりますから、緊張感を持って実習に臨まなくてはなりません。

実習は、学校で学んださまざまな専門知識を業務にどう生かしていくのかを考えるきっかけとなるでしょう。

なお、実習の日数・時間数は「実務24日間以上かつ、180時間以上」と定められており、1日における実務実習時間は原則として8時間ですが、実習施設の勤務体制に準じることになります。

おもな実習先

実習先として人気があるのは社会福祉協議会です。

ここでは、高齢者福祉や障害者福祉、児童福祉といった社会福祉全体を広く学ぶことができます。

また、福祉事務所や地域包括支援センターでも、さまざまな問題や悩みを抱える住民の声を聞き、接することができます。

このほか、特別養護老人ホームなどの高齢者施設、障害者施設なども実習先の候補となります。

実習先は、学校側から指定された候補のなかから選択するのが一般的です。

各施設によって実習の内容が多少異なるので、実習に行く前に、その施設の特徴などの下調べが必要です。

実習先ごとの実習内容は事前に伝えられるため、実習先がどのような役目を担っているのかなど、基本的な勉強をしておくとよいでしょう。

実習の具体的な内容は?

実習先によって異なりますが、実習では社会福祉士のメイン業務となる相談業務に携わります。

社会福祉士は、相談業務が仕事ですが、社会福祉士になるための実習においては、介護中心の実習も多いのが現実です。

介助が必要な人に対し、入浴介助や食事介助、トイレ誘導、レクリエーションの企画などを行っていきます。

利用者の方とのコミュニケーションをとる機会も多いです。

初めはどんなことを話したらよいか悩んだりもするかもしれませんが、自然と話題も出てきますので、コミュニケーションを楽しみましょう。

初めての経験なので、かなり戸惑うこともあるかもしれませんが、積極的に学ぶ姿勢を忘れないことが大切です。

実習先の担当者とよく相談しながら社会福祉士としての今後を考え、社会福祉士ならではの仕事内容や目線に立って実習に参加できれば、実習を有意義に過ごせるはずです。

実習中は、1日が終わると日誌を書くことが求められます。

その日にどのような経験をして何を学んだのか、今後の課題や目標などを自分の言葉でまとめて提出します。

わからないことは積極的に質問

たとえば、

「特別養護老人ホームなどに入所する際にはどのような手続きが必要になり、社会福祉士としてどのようにサポートしていくことができるのか」

といったことを現場の社会福祉士の方に質問することも実習のひとつです。

実習現場では、必ず指導を担当してくれる社会福祉士の下で動くことになるため、わからないことはすぐに確認しながら、集中して実習をこなしていくことが求められます。

現場実習で感じたこと、気づいたこと、疑問に思ったことは、そのままにしないようにしましょう。

介護の現場から学べること

社会福祉士になるためには、現場での経験も必要です。経験を通して自分が知ることで、利用者の気持ちに少しずつ近づけます。

たとえ介護の実習が中心であっても、「社会福祉士とは関係がない」などとは思わずに、そこから多くのことを学びましょう。

実際に社会福祉士として働く際に介護の現場を知らないでいたら相談業務をこなすこともできません。

どんなことでも、社会福祉士になるために必要なこと、将来役立つことだと思って、楽しく、利用者とのコミュニケーションも忘れずに実習に励むことが必要です。

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