サービスエンジニアになるには

サービスエンジニアになるまでの道のり

サービスエンジニアになるためには、機器や機械などの商品を販売している企業や、技術職の派遣サービスを提供している企業に就職する必要があります。

サービスエンジニアは基本的に自社(または派遣先)製品のメンテナンスを行うため、最初から知識や技術を強く求めることはありません。

自社が取り扱う設備や機器の性質や扱い方を徹底的に理解するために、採用後に数か月をかけて研修を行うことになります。

製品にもよりますが、この研修の内容をしっかり吸収できると判断される人なら採用されるでしょう。

また、サービスエンジニアの仕事には体力や、フットワークの軽さが求められるため、知識だけでなくこうした面でも適性のある人が採用されやすいです。

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サービスエンジニアの資格・難易度

サービスエンジニアとして働くために必要な資格や免許は特にありません。

ただし、電源系統の設備やガス器具など、扱う機器によっては安全の確保のため、法律で定められている資格が必要な場合があります。

採用時には資格がないとしても、入社後に資格取得を義務づけられる場合もありますし、有資格者のみの求人もあります。

いずれにせよ、関連する分野の資格がある人は評価されますので、資格があれば有利です。

近年はITの要素をもった機械が増えているため、「基本情報技術者」や「応用情報技術者」などの資格があるとITの幅広い分野の理解や業務で役立ちます。

これら資格は入社後に企業が取得を支援したり、学習や受験の機会を作ってくれたりします。

事前に取得していると有利になる、くらいに理解しておけばよいでしょう。

電気工事士

電気工事士」は、電気工事の欠陥による災害の発生を防止するために、電気工事士法によって電気工事の作業に従事する人に取得が義務づけられている資格です。

第一種電気工事士と第二種電気工事士に分かれており、第二種電気工事士は一般用電気工作物(最大電力500 キロワット未満の需要設備)、第一種電気工事士にあっては一般用電気工作物及び自家用電気工作物の作業が行えます。

空調や照明などの設備はもちろん、電気関係の設備を扱うさまざまな現場で必要になる資格です。

受験料は第一種が11300円、第二種が9600円となっており、合格率はそれぞれ30%強、40%弱です。

参考:電気技術者試験センター

基本情報技術者

基本情報技術者は、ITエンジニアの登竜門として位置付けられている国家資格です。

ITを扱うエンジニアとして幅広く基礎を学ぶため、範囲は広いですが、さまざまな業種で応用が利きます。

IT機器はもちろん、将来的にIoTの導入が予想される分野でも学んでおくとよいでしょう。

まったくのIT初心者が合格を目指す場合は200時間程度の学習時間が必要で、合格率は受験者の20~30%程度です。

試験は春と秋の年2回の開催で、受験料は5700円です。

上位資格の「応用情報技術者」の取得があれば、就活でいっそう高く評価されるでしょう。

参考:基本情報技術者試験

普通自動車免許

サービスエンジニアは外回りを多く行う仕事ですが、その中で車に乗っての移動や機器の搬入も多いです。

そのため、明言はしていなくとも普通自動車免許が事実上必須という職場も少なくありません。

基本的には普通免許で十分ですが、取得には短くとも1カ月と20~30万円ほどの費用が必要です。

ペーパードライバーだと、本人や同乗者にとって危険ですし、搬入予定の製品や備品などの損傷の恐れがありますので、実技に不安がないように準備しておきましょう。

スムーズな移動や、約束の時間を守るためにも、車の運転は欠かせないスキルです。

参考:全日本指定自動車教習所協会連合会

サービスエンジニアになるための学校の種類

学歴にも特に決まったものはありませんが、新卒では技術系の学校の卒業者が多く見られます。

理系(特に工学)の知識や考え方がある方が、エンジニアとしての問題解決がスムーズにできるからです。

高等専門学校や大学の理系学部、学科などが主ですが、工業高校から就職する人もいます。

中途採用の場合は、業界を問わず、機器の保守の経験者を募集しているケースが多いですが、人手不足のために未経験者を採用して教育する企業も増えています。

学歴は気にする必要はありませんが、業務への理解力を見る指標にはなります。

技術系の学校の出身者は問題ありませんが、そうでない場合はエンジニアリングに関する知識や理解力を示すために、資格の取得などでフォローするとよいでしょう。

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サービスエンジニアに向いている人

サービスエンジニアは製品のメンテナンスを行うための知識と技術が必要です。

そのため、機械や道具を扱うのが好きな人や、整備や修理を楽しく感じられる人が向いています。

また、扱う製品によってはさまざまな環境下で仕事をすることになりますので、健康と体力に自信のある人が望ましいです。

たとえば、屋外設備の点検作業は、暑い夏や寒い冬でも実施されますし、クライアントの営業時間外にしか点検ができずに深夜作業になる場合もあります。

また、「サービス」という単語がついているように、顧客へのサービス精神も必要な仕事ですので、フットワークが軽く気が利く人は特に適性が高いといえるでしょう。

サービスエンジニアに向いている人・適性・必要なスキル

サービスエンジニアのキャリアプラン・キャリアパス

サービスエンジニアを続けながら、チームリーダーや部門の管理職に就くのが一般的なキャリアパスです。

こうした職種になると現場に出ることは減って、ノウハウの整理や活用などのマネジメントによって、現場を活性化させることが主な役割になります。

サービスエンジニアとして高度な技術や知識を持っている人は、社内外の研修を担当する講師になることもあります。

サービスエンジニアの数に比べて、こうしたキャリアの枠が多くないため、別の業界・業種でエンジニア職に転職する人も多いです。

サービスエンジニアを目指せる年齢は?

サービスエンジニアを目指す年齢や性別には特に制限はありません。

専門性が高い仕事ではありますが、未経験でも採用して研修で必要な知識を習得させる企業も多いです。

ただし、必要とされる業務への理解力や、体力面の不安があれば採用してもらうのは難しいでしょう。

本人の適性や取り扱う製品にもよりますが、未経験者が現場に出られるようになるには数か月から一年ほどは必要です。

そのため、エンジニア職未経験の場合は、30代半ばを過ぎると厳しくなります。