潜水士の資格、免許

潜水士の免許

潜水士として水中に潜って業務を行うためには、「潜水士免許」の取得が必須です。

潜水士免許は国家試験であり、厚生労働省が所轄する労働安全衛生法に基づいた「潜水士免許試験」に合格することで得られます。

潜水士免許に受験資格はなく、本人確認証明書の添付さえ行えば誰でも受験することが可能です。

試験内容は「潜水業務」「送気、潜降及び浮上」「高気圧障害」「関係法令」の4科目から成る筆記試験のみとなっており、実技試験は行われません。

専門的な試験ではありますが、合格率も70%前後となることがほとんどで、事前にきちんと試験勉強をしておけば合格自体はさほど難しいものではありません。

なお、潜水士免許はレジャーで海などに潜る際に必要とされるものではありません。

ダイビングライセンスとは異なり、あくまでも仕事として潜水作業に従事する労働者に必要とされる免許です。

作業内容に応じた資格も必要に

しかし、潜水士の資格を取っただけでは、水中での業務を行うのは無理に等しいといえます。

潜水士は一般的に、海底調査や護岸工事といった水中土木、作業ダイバーとしての水中溶接、あるいは海上保安庁や海上自衛隊の潜水員などとして仕事を行っており、それぞれの潜水業務に応じた資格や技能を身につけていく必要があります。

たとえば、港湾構築や海底トンネルなどの海洋土木分野では、資材・鋼材やブロックなどをクレーンで吊るための「玉掛け」、水中で溶接するための「アーク溶接」、鋼材の加工や切断ための「ガス溶接」といった資格が求められます。

そのほか、「小型移動式クレーン」「小型船舶免許」「送気員」など、作業の種類によってさまざまな資格が存在します。

必要とされる資格は勤務先や携わる業務内容によって異なりますが、水中での作業に携わる場合、基本的に潜水士の免許だけでは仕事ができないということは各職場において共通しています。