仕事体験談 医療業界を支えているのだと思える誇り 回答者 : あこたまさん(女性/47歳) 職業名 : 専門商社 営業現在の状態 : 経験者経験年数 : 10年 仕事内容 本社は愛知県名古屋市にありますが勤務地は三重県でした。 医療現場に関わる薬以外のもの全般を扱います。 例えば医療機器の販売、保守、点検や医療消耗品の販売、福祉用具のレンタルや販売などで、建て替えなどにも関わります。 私は営業として、メーカーさんと現場のドクターやナースの方との橋渡し的な仕事をしていました。 就職するにあたって、この会社が第一希望であったわけでもなく、文系出身のため医療のような理系な業界に関わるとは思ってもみませんでした。 なぜ入社することになったかというと就職活動当時、いわゆる就職氷河期で最後まで面接にたどり着けたのがこの会社だけだったからです。 仕事のやりがい 文系の私がまさかこのような業界で働くとは我ながらびっくりし不安にも思いましたが、メーカーさんが売り込みをするので、自分は専門的な知識を持つ必要はありませんでした。 結局のところ、どんな業界にいても必要な「良い協力関係を築く努力」「現場の求めるニーズを把握する力」「出るべきところははっきり主張、引くべきところは黒子に徹底」の力が必要だと実感しました。 当時は女性営業も少なく、大学出たての人間を信用してくれることなどなかったですが、「鈍感力」を生かし「失礼しまぁす。あれ~コレ、なんですかぁ~」という調子で少しずつ現場に入り込み、師長(当時の呼び方は婦長)を通じて現場の状況をいろいろ教えて頂いたり、時には噂話などもゲットしました。 そうこうするうちに「あこたまさん呼んで」と言って頂けるようになり、自分にとって一番大きなプロジェクトになった大規模建て替えの時は最初から最後まで関わったので、完成したときは「ここで命が救われるのだ」と身が引き締まる思いでした。 覚悟しておいた方がいいこと とにかく「命」に関わる仕事です。 どんな業界も責任第一ですが、仕事の失敗がたくさんの人を傷つける可能性があり、ときには命にまで関わってくることを常に自覚しなければなりません。 24時間365日、この職務についている間は忘れるべきではありません。 しかしもっと大変なのは「利益をあげること」これもまた無視することはできません。 現場と利益の板挟みになることもあるでしょう。 給料・待遇 基本的に病院というものは24時間、365日開いているわけですから、長期にわたるお休みは取りにくいかと思われます。 しかしメーカーさんは一般的なお休みをとるので、メーカーさん抜きで対応しなければならないときもあります。 ドクターは、外来診察、手術、病棟回診が終わってからでないとまとまった時間がないので、営業に伺うのが夜になることもあります。 この職業の恋愛・結婚事情 職場恋愛が禁止されていたわけではないので、どの支所にいっても職場結婚の夫婦はいました。 必ずしも転勤になることもなく、夫婦が同じ部署で働くこともあります。 早朝でも深夜でも、現場から呼び出しがかかれば出勤しなければならないので、そういうことに理解があるパートナーでないと恋愛関係を続けるのは難しいかもしれません。 この職業を目指す人へのメッセージ 責任も重大ですが、やりがいも十分あります。 「命」に関わる現場にいること、これが全てです。 表舞台の出ることは少ないかもしれませんが、私たちの提供する情報、商品が今の医療業界を支えているのだと思える誇りは、この業界ならではです。 前の記事へ 次の記事へ
医療現場に関わる薬以外のもの全般を扱います。
例えば医療機器の販売、保守、点検や医療消耗品の販売、福祉用具のレンタルや販売などで、建て替えなどにも関わります。
私は営業として、メーカーさんと現場のドクターやナースの方との橋渡し的な仕事をしていました。
就職するにあたって、この会社が第一希望であったわけでもなく、文系出身のため医療のような理系な業界に関わるとは思ってもみませんでした。
なぜ入社することになったかというと就職活動当時、いわゆる就職氷河期で最後まで面接にたどり着けたのがこの会社だけだったからです。
結局のところ、どんな業界にいても必要な「良い協力関係を築く努力」「現場の求めるニーズを把握する力」「出るべきところははっきり主張、引くべきところは黒子に徹底」の力が必要だと実感しました。
当時は女性営業も少なく、大学出たての人間を信用してくれることなどなかったですが、「鈍感力」を生かし「失礼しまぁす。あれ~コレ、なんですかぁ~」という調子で少しずつ現場に入り込み、師長(当時の呼び方は婦長)を通じて現場の状況をいろいろ教えて頂いたり、時には噂話などもゲットしました。
そうこうするうちに「あこたまさん呼んで」と言って頂けるようになり、自分にとって一番大きなプロジェクトになった大規模建て替えの時は最初から最後まで関わったので、完成したときは「ここで命が救われるのだ」と身が引き締まる思いでした。
どんな業界も責任第一ですが、仕事の失敗がたくさんの人を傷つける可能性があり、ときには命にまで関わってくることを常に自覚しなければなりません。
24時間365日、この職務についている間は忘れるべきではありません。
しかしもっと大変なのは「利益をあげること」これもまた無視することはできません。
現場と利益の板挟みになることもあるでしょう。
しかしメーカーさんは一般的なお休みをとるので、メーカーさん抜きで対応しなければならないときもあります。
ドクターは、外来診察、手術、病棟回診が終わってからでないとまとまった時間がないので、営業に伺うのが夜になることもあります。
必ずしも転勤になることもなく、夫婦が同じ部署で働くこともあります。
早朝でも深夜でも、現場から呼び出しがかかれば出勤しなければならないので、そういうことに理解があるパートナーでないと恋愛関係を続けるのは難しいかもしれません。
「命」に関わる現場にいること、これが全てです。
表舞台の出ることは少ないかもしれませんが、私たちの提供する情報、商品が今の医療業界を支えているのだと思える誇りは、この業界ならではです。