声優とナレーターの違い

世の中に、声を使って表現する職業はいくつもあります。その中でも、とりわけ仕事内容の違いがわかりにくいと思われがちなのが「声優」と「ナレーター」です。

どちらも、普段は主にメディアや芸能の世界で活躍していますが、ここでは両者の役割の違いについて詳しく紹介していきます。

声を使って人々に伝える仕事

声優は、アニメや映画の吹き替えをするにあたり、自分の声を使って画面の中のキャラクターに合わせてセリフを読み上げながら役柄を演じます。

一般的に、演じるキャラクターに合う個性的な声を持つ声優が配役され、いわゆる「アニメ声」といわれる特徴的な声を出すこともあります。

声優が視聴者の前に顔を出すことは、一般的にほとんどありません。それでも、長年愛されている国民的アニメにもなれば、「このキャラクターにはこの声優」というイメージが強く根付くことになります。

一方、ナレーターは主にテレビ番組のナレーションを担当しています。原稿に沿った形で、正しく、わかりやすく、かつ表現豊かに演じることが求められます。

ナレーターの場合は、キャラクターを演じるというわけではありません。

映像などで作られた番組の内容に「声」を使って躍動感や説得力を加え、視聴者のより深く心に届けていくことがナレーターの役割です。

ナレーターの仕事

ナレーターは声優の一部

声を使って表現する仕事を広く「声優」と定義するのであれば、ナレーターも、声優の一部として考えることができます。

ナレーターは、声優のように演じる部分と、アナウンサーのように正確に伝える部分の両方のスキルが求められます。

また、ナレーターの活躍する範囲は、声優のそれよりもより広くなる傾向にあります。

テレビ番組といっても、情報系、スポーツ系、ドキュメント系、報道系、バラエティ系…といったように、多岐に渡るジャンルでナレーターは活躍しています。

両者をもう少し簡単に比較してみれば、番組の内容をより際立たせるために声を吹き込むナレーターに対し、声優は「キャラクターを演じる」という点で、よりその人の個性を押し出す部分が大きいといえるかもしれません。