女性の製薬会社社員のキャリアパス・結婚後の生活

女性の製薬会社社員の現状

製薬業界は、昔は研究職、開発職、営業職のいずれも男性がメインの職場でした。

しかし近年では理系の大学に進学する女性が増えてきたこともあって、製薬会社で働く女性は多くなっています。

2016年に女性の職場における活躍を推進する「女性活躍推進法」が成立したという社会的な背景もあり、製薬業界全体が女性の登用拡大に積極的になっている現状があるようです。

とくに大手企業では女性の活躍推進に取り組んでおり、大塚製薬では2020年に「なでしこ銘柄(女性活躍推進に優れた上場企業)」に選定されています。

各セクションで女性管理職が増え、2018年には初の女性取締役も誕生しています。

その他の大手製薬会社でも、女性社員の積極的採用と女性のリーダー育成に力を注いでいるところが多く、部署によっては女性社員の割合が半数を超えているところもあります。

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女性の製薬会社社員の強み・弱み

女性が製薬業界で働くことの魅力は、いくつも考えられます。

まず「医薬品」という理系の専門知識を必要とする仕事をするため、業務を通じて自分の専門性を高めていけるのが大きな魅力です。

とくに新薬の研究や臨床試験に取り組む技術職は、一部のスペシャリストにしか携われない分野です。

こういった分野で力をつけていけば各専門領域で存在感を示すことができ、より高度な業務に携わったり年収アップにつなげたりすることもできます。

性別関係なく、自分の努力や熱意次第で、大きく活躍できるのは魅力といえるでしょう。

一方、とりたてて弱みといえることはありません。

ひと昔前、女性社員が非常に少なかった時代は、女性だと男性のように昇進しにくかったり、業務範囲にも男性と差をつけられていたりしたこともありました。

しかし現在では、先にも挙げた通り、むしろ女性の活躍を推進する流れがあり、性別問わず、積極的にキャリアアップのチャンスが得られます。

一方、結婚・妊娠・出産といったライフイベントが発生しても、仕事と家庭生活を両立させられる制度・しくみを整える企業が増えていることから、女性にとっての働きやすさは増しています。

製薬会社社員の結婚後の働き方・雇用形態

製薬会社社員の多くは正社員として働いているため、結婚後も仕事を続ける人は、正社員の雇用形態のままというケースが大半です。

製薬会社は高い専門性が求められる仕事に就くため、キャリア志向の社員が多く、結婚しても第一線で仕事を続ける人は多くいます。

ただ、家庭によって事情はさまざまですから、結婚後には派遣やパートなど別の雇用形態で働ける職場へ身を移す例もあります。

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製薬会社社員は子育てしながら働ける?

大手製薬会社には、出産前後にまとめて休みをとれる産休・育休の制度はもちろんのこと、職場復帰後にとれる制度として「短時間勤務」や「残業免除」など、子育てしながらでも限られた時間に集中して働ける制度などがあります。

企業によっては有給休暇を時間単位で取得できる制度もあり、子どもが急に熱を出したときなど、突発的な病気の際にも少しの時間だけ休みをとることができます。

近年では、男性社員が産休・育休を積極的に取る動きが各企業で出てきており、夫婦共働きでも、協力して子育てと仕事をムリなく両立させている社員もいます。

一部の企業には事業所内保育所を設け、親が働いている時間、企業の中で子どもを預かってくれるしくみがあります。

こういった子育て支援制度は、大手企業のほうが充実している傾向です。

製薬会社社員は女性が一生働ける仕事?

製薬会社で働く女性社員が増えている現在、定年までのキャリアパスを明確に示し、確実にステップアップできる環境を用意している企業も多くなっています。

製薬会社にとっても、優秀で意欲的な女性社員は、長く働き続けてほしいと考えています。

他業種と比べても、大手製薬会社の待遇や福利厚生は充実していますから、働きたいという気持ちさえ保ち続けられれば、製薬会社で一生働くことは可能です。

今後、女性の管理職の活躍がさらに目立っていけば、製薬会社で長期的なキャリアを思い描く女性がますます増えていくと予想されます。