精神保健福祉士の役割

ますます増大する社会的な役割

2002年にスタートした市町村窓口での相談業務によって、精神障害者やその家族をそれまで以上に社会で支えていこうとすることが国全体でかたちになりました。

単に精神科病院の入院にまつわることだけでなく、いかに社会復帰を果たして市民のひとりとして自立した生活が送れるかといった社会復帰施設などの相談もしやすくなったのです。

社会全体で精神障害者支援をやっていこうという動きが加速する一方で、まだまだ受け皿となる施設やそこで働く人材が不足しているのも事実です。

精神保健福祉士は、長い歴史の中であまり顧みて来られなかった精神障害者の「人権擁護」や「社会復帰」を推進するための人材としてなにより大きな役割を持っています。

精神科病院のなかでの役割とは

精神科病院や精神科クリニックのほか、介護福祉施設などを中心に、行政機関でも活躍している精神保健福祉士は、各組織のなかでそれぞれどのような役割を果たしているのでしょうか。

多くの精神保健福祉士の勤務先である精神科病院を例に見てみましょう。

精神科の患者さんのなかには自分の状況をきちんと把握することができない人も多くいらっしゃいます。

そんな精神障害者に対して社会の中で生活する一個の存在として退院までの援助を続けます。

医療スタッフや家族だけの意向が優先されることのないよう、障害者本人がどのように自分の病気を克服していろいろな問題をクリアしたいのかを寄り添いながら考えます。

具体的な援助方法にはいくつものアプローチがあります。

入院前や入院直後の面接業務にはじまり入院中の課題の解決を相談に乗ったり、入院中や退院後の経済的問題について生活保護なども含めた調整を行います。

退院や退院後も生活支援をしたり社会復帰のベースとなる病院内のデイケアのお世話も大切です。

このように見ていくと、精神保健福祉士は単独で活動できるものではなく、病院スタッフや社会とのネットワークの中でチームワークを発揮しながら精神障害者をサポートしているのです。

仕事体験談