精神保健福祉士の仕事内容

精神障害者に特化して援助を行う

精神保健福祉士は、精神上の障害がある人たちやその家族の人たちの相談を受け、日常生活訓練をする施設を紹介したり、就職に対するアドバイスを行ったりして、よりよい生活を送ることができるように援助する仕事です。

医師や臨床心理士などと連携し、業務を行うこともあれば、行政機関で各種手続きを行ったり、給付金制度の案内などをすることもあります。

精神保健福祉士は精神医学ソーシャルワーカー(Psychiatric Social Worker)とも言われることから「PSW」とも呼ばれます。

同じソーシャルワーカーの国家資格として、社会福祉士がありますが、社会福祉士が福祉全分野を扱うのに対して、精神保健福祉士は、精神障害者に特化して援助を行うという違いがあります。

社会福祉士の仕事

社会福祉士と同じく名称独占資格であり、法的には精神保健福祉士の資格がなければ働くことができないというわけではありません。しかし、精神保健福祉士の資格を採用の条件としている職場がほとんどです。

精神保健福祉士の勤務先

精神保健福祉士の勤務先は大きく下記の3つとなります。

・医療機関:精神病院や総合病院の精神科、メンタルクリニックなど
・行政機関:保健所、精神保健福祉センター、市町村の保健センターなど
・精神障害者施設:精神障害者福祉ホーム、精神障害者復帰施設など

その他、老人施設や学校、企業内などで働いている精神保健福祉士も一部存在します。

中心となるのは入院サポート

医療機関で働く精神保健福祉士の業務で重要な業務の一つに入院サポートがあります。

精神科病院の場合、内科や外科などの一般的な医療機関と大きく異なるのが、入院形態に4パターンあるという点でしょう。

(1)患者本人の同意を得る「任意入院」
(2)精神科医の判断と保護者同意による「医療保護入院」
(3)72時間以内限定であれば本人および保護者の同意も不要な「応急入院」
(4)強制的な知事権限による「措置入院」があります。

半強制的または強制的に入院になればなるほど、患者さん本人の行動を制限することになります。

近年の流れとして開放病棟が増えているとはいえ、人権擁護の観点から慎重に入院が行われているかを注意するのも精神保健福祉士の大きな役割です。

地域社会とのつながりを大切に

病院での勤務において、精神保健福祉士の仕事の拠点は生活相談室になります。

患者さんやそのご家族からのご相談のほか病院の医師やスタッフとの情報共有など、この部署が拠点となって精神障害者の支援を行なっていきます。

大きな病院になると、外来専任や病棟専任、デイケア専任など、担当制で患者さんを持つところも少なくありません。

また、最近の病院運営では地域に開かれた病院をモットーにするところも多く、地域の保健所や作業所と病院の外来とのネットワークを強化するような仕事も増加しています。

これまで精神保健福祉士というと病院内で限られた人々とのやりとりというイメージが多かったものが、ますます地域社会とのつながりを求められる積極性が仕事にも重要になっています。

仕事体験談