精神保健福祉士の需要と求人・採用募集状況

活躍の場はますます広がっている

「ストレス社会」といわれる現代において、精神保健福祉士の需要はますます大きなものになっています。

1990年代に入り、それまで精神障害者について問題となっていた「長期入院」や「社会的入院」と呼ばれる社会からの隔絶を解消し、健常者と同様、社会の中で生活できるように復帰を促進する流れが大きくなりました。

これを受けて、1997年に誕生したのが精神保健福祉士の国家資格です。

この仕事が生まれた直後は、精神科病院や精神科デイケアなど限られた施設での需要がほとんどでしたが、精神障害者の社会復帰や社会全体の精神福祉を向上させようとする目指す国の方針が打ち出されるにつれ、活躍の場は多様な分野へ広がりを見せています。

たとえば、心神喪失者や心神耗弱者を裁判手続のなかでサポートする司法福祉のほか、労働者のメンタルヘルスを向上させる産業メンタルヘルス、また年間3万人にも登る自殺対策にも、その役割の発揮が期待されています。

また、教育現場でのあらゆるトラブルの相談にのるスクールソーシャルワークも一般的になってきました。

このように、精神保健福祉士を求める現場の声は日に日に高まっており、この傾向は続いていくものと思われます。

都市部の就職状況は比較的好調

精神保健福祉士の募集は首都圏や関西圏に集中する傾向が強く、地方都市では年度替わりを外すと、落ち着いた求人数となっています。

また、大都市部では精神保健福祉士単独の資格で募集している施設もありますが、地方都市になると「介護福祉士」や「ケアマネージャー」の資格を同時に持っていることが募集条件になっているケースもよく見られます。

精神保健福祉士は都市部と地方との需要差があるため、もし地方で就職活動をする際には、地元にこだわらずに求人を探していく柔軟な姿勢もときには求められるでしょう。

病院のスタッフや民間企業のほか、行政機関で公務員として働くこともできるため、多様な働き方の選択肢がある仕事だといえます。

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