青年海外協力隊の訓練所

青年海外協力隊員として派遣される前には、70日間に及ぶ訓練が行われます。訓練所は二本松と駒ヶ根の2カ所にあります。どのような訓練が行われるのかをご紹介します。

生活規範
訓練所では青年海外協力隊だけでなく、シニアボランティアも訓練を受けます。

さまざまな年齢層・属性を持った人たちが共同生活を円滑に送るため、訓練所内では厳格な規則が定められています。

所内では時間厳守が徹底され、飲酒は禁じられています。門限も設定されています。2年間の任期を勤め上げる体力をつちかうため、食事や運動にも重点が置かれています。

語学研修

青年海外協力隊員への募集時には、英語の語学能力証明だけが求められます。しかし、派遣先では現地の言語で仕事をするケースがほとんどです。

訓練所では、派遣先の現地言語を集中的に学べる語学研修があります。

毎日午前中3時間、午後2時間、計5時間ほどの語学研修を受講します。各言語のエキスパートを講師として、派遣先の現地言語を少人数クラスで学習します。

語学研修の段階で、学習している言語の習得がかんばしくない場合や、本人が続けられないと判断した場合には、派遣の決定自体が取り消されるケースもあるようです。

各種講座

派遣先での業務に必要な知識や仕事の進め方などを学べる講座も用意されています。プレゼンテーションや情報収集の基礎、コミュニュケーション技術などを学ぶことができます。

また、衛生環境や治安が不安定な発展途上国で業務を行うために、救急法や感染症対策、交通安全などの指導も受けることができます。

中には、舗装されていない道路を自動車や自転車で走るような、少しユニークな訓練もあるようです。

サバイバル技術や野外活動を学ぶ講座も、派遣先によっては重要になってきます。電気や水が通っていないような場所で生活したり、人里離れた場所で調査活動を行うことを想定しての訓練です。

派遣先の文化的背景を理解することも活動の重要な一部です。そのために世界の宗教や、派遣国についての講座も開かれます。

訓練所の一日

訓練所の朝は早く、6:30amには朝の集いに参加しなければなりません。その後午前中一杯は語学訓練、午後も2時間ほど語学訓練をこなし、15:00pmから夕食まで再び語学訓練となります。

夕食後は自由時間となりますが、ここでも自習や訓練生による自主講座などの活動が活発に行われるようです。

就寝は23:00pmとなっており、この時間には全員が消灯しなければなりません。

スケジュール的に語学に重きが置かれているので、他言語を学ぶことに抵抗を感じる人にとっては、難しい訓練かもしれません。

また、規律を重んじる雰囲気が肌に合わず、訓練段階で派遣を辞退してしまう人もいるようです。

しかし裏を返せば、短期間でさまざまな知識を身に付けられる絶好の機会ともいえるかもしれません。