スクールカウンセラーの役割

健やかな成長を応援

日本は義務教育制度を導入しており、基本的に子どもたちは中学校を卒業するまで学校に通うことになっています。

しかし、学校生活というのは必ずしも楽しいことばかりではありません。

クラスメイトや部活仲間とうまくいかなくて思い悩むこともあれば、恋愛のトラブルや教師との衝突をきっかけに学校に行きづらくなることもあるでしょう。

ときには問題がどんどん大きくなってしまって、「いじめ」や「不登校」につながってしまうこともありますし、最悪の場合は子どもが自分の命を絶ってしまうということもあるのです。

こうした悲劇を未然に防ぐことを目的に誕生したのが、スクールカウンセラーという職業です。

子どもたちが学校生活のなかでどのような悩みを抱き、どのような形での助力を求めているのかをしっかりと把握した上で、心のケアをする役割を担うことが求められています。

スクールカウンセラーというのは、子どもたちが健やかな学校生活を送るための非常に重要な存在なのです。

ときには友達のように

なぜ、学校には教師がいるのにもかかわらず、スクールカウンセラーが必要なのでしょうか。

その理由は、彼らにカウンセラーとしての専門知識があるということだけではなく、その特殊な立ち位置にあります。

教師というのは常に生徒を指導する立場にあり、ときには注意したり叱ったりすることもあります。

また、成績表をつけたり受験の際には推薦書を書いたりすることもあるため、どうしても教師と生徒の間には上下関係ができてしまうことがあります。

「悩みがあっても先生には相談しにくい」と感じている生徒も少なくないでしょう。

これに対して、スクールカウンセラーは、学校における第三者の立場です。

生徒を注意したり評価したりする立場ではないので、いうなれば、友人のように中立の立場で生徒の話を聞いてあげることもできる存在なのです。

ですから、子どもたちが「教師には話しづらいけど、スクールカウンセラーになら話せる」と感じることができ、その結果、心の問題がスムーズに解決に向かうこともあるのです。

スクールカウンセラーは、子どもの本音を引き出すための、貴重な存在といえます。