産業カウンセラーの現状と将来性

50年以上の歴史のなかで

「産業カウンセラー」という職業は、もともとは海外で誕生したとされています。

日本においては1960年に日本産業カウンセラー協会が創立されており、50年以上の長い歴史と実績があることになります。

しかし、世間一般の人に「産業カウンセラー」という職業やその仕事内容が広く認知されているかというと、まだそれほどではないというのが実情なのではないでしょうか。

企業や公的機関で人事、総務などの仕事をしている人やメンタルヘルスの悩みを抱えている会社員にとっては産業カウンセラーは身近な存在かもしれませんが、それ以外の一般の人からすると、なじみのない職業でもあるのです。

また、日本では「悩みを解決させるためにカウンセリングを受ける」という習慣や文化が浸透しておらず、友人や家族ではない第三者に相談をすることが非常にハードルの高いこととしてとらえられているという現状もあります。

今後、こうした現状を打破して、多くの人が気軽にカウンセラーのもとに相談に行くことができるように、もっともっと産業カウンセラーの存在意義や必要性を広く発信していく必要があるでしょう。

世の中に求められる存在に

これからの世の中においては、産業カウンセラーはもっと活躍の機会を増やすのではないかと考えられています。

今の日本の産業は先行き不透明な状況にあり、大手のメーカーや百貨店、銀行が経営難で倒産してしまうことも珍しくありません。

さらに、多くの人が非正規雇用で働いているという難しい問題も抱えています。

「将来に不安を抱いている」「働くことに対して希望が持てない」「正社員になれずキャリア形成が上手くいかない」という若者もとても多いので、このような人たちをサポートしていく場面では産業カウンセラーの力が必要となるでしょう。

産業カウンセラーは、将来性のある、やりがいの大きな職業といえます。

しかし、産業カウンセラーの資格を持ってさえいれば、就職できるというわけではないことも覚えておきましょう。