作曲家の仕事の種類

作曲家の仕事には多くの種類があります。ここでは作曲家の代表的な仕事のタイプを説明していきます。

1.アーティストに楽曲提供をする
2.CM・劇伴・映画音楽などの作曲をする
3.ゲーム・BGM・効果音などを作曲する
4.委嘱を受けて作曲をする

アーティストに楽曲提供をする

世間一般に知られている作曲家はこのタイプでしょう。TVに出演しているような有名ビッグアーティストから、インディーズバンド、声優などへ自分の作った曲を提供しています。

アーティスト事務所からコンセプト(イメージや方向性の案)を提示されることがほとんどで、そのイメージに合う楽曲を制作します。

自分の作った曲が大勢の耳に触れ、名前が世の中に広く知れ渡れば作曲家としての大きな地位を確立することができます。

CM・劇伴・映画音楽などの作曲をする

テレビやラジオなどで流れているCMには必ず音楽が流れています。このような曲を作曲したり、ドラマや演劇の舞台などに使う曲(劇伴)を作曲する人がこのタイプです。

事務所に所属している場合は、そこの事務所と契約している制作会社からのオファーが来ることがあります。基本的にはクライアントからの指示で作曲していきます。

CMであれば、商品や企業イメージに合ったものでないといけませんし、ドラマなどの劇伴であれば、寂しいシーンや緊迫したシーンなど雰囲気がより出るように作曲を行っていきます。

映像が先にないことも多く、クライアント側から「なんとなく、こう、パンチの効いた感じのお願いします」など、かなり抽象的な要求もあるので想像力が非常に必要になります。

逆に、映像を見ながら絵の動きと音楽をシンクロさせる高度なテクニックが必要な場合もあります。

ゲーム・BGM・効果音などを作曲する

音楽大学や専門学校を経て、ゲームなどの制作会社に就職して作曲をする方がこのタイプです。

近年でいえば、スマートフォンのアプリやゲームのBGMを会社内で制作することが多く、作曲家にしては珍しく月給制となります。

勤めている会社の自社製品であるゲームで使用するSEと言われる効果音を作ったり、近年増えている恋愛シミュレーション・ゲームでキャラクターのイメージにあった音楽を作曲しています。

制作会社で作ったゲーム自体が大ヒットして、なおかつ楽曲が素晴らしいと評価を受けることができれば、場合によってどことも契約しないフリーランスに活動の場を移すこともあります。

委嘱を受けて作曲をする

クラシックの作曲家に多いのですが、自分が好きなように作曲するのではなく、「委嘱(いしょく)」といって作曲を依頼されてはじめて作り出します。

委嘱の場合、クライアント(発注主)から「こういう目的で、雰囲気は何々風で、これくらいの編成、長さで」など具体的にイメージを渡され、それを納期までに間に合わせて作曲していきます。

クライアントが企業や自治体の場合は、報酬(作曲料)や契約もしっかりしているので安心です。

しかし、個人間の委嘱の場合、基本的に口約束となるので、駆け出しの頃は相当低賃金での仕事になることもあります。

しかも、委嘱で仕上げた作品は、著作権も依頼主が持つ場合がほとんどです。これを買い取りと言います。

作曲家として安定して働くためには、その権利を守ってくれるJASRAC(ジャスラック)という仕組みを知っておく必要があります。

正式には、日本音楽著作権協会という名称で、著作権を守り、著作権印税の分配などを行う組織です。

多くの作曲家がジャスラックの会員となっています。会員となるためには、メジャーのレコード会社や出版社などで楽曲を発表する必要があります。