作業療法士の苦労 (体験談)

何をしているか説明するのが大変

作業療法士は、医療関係者にはよく知られている職業ですが、一般の人には「何をしているのかよくわからない」と思われがちなようです。

たとえば「美容師」や「書店員」といったように誰もがすぐにイメージできる職業とは言い難いため、自分の職業を紹介するたびに、一から仕事内容を説明しなくてはならず、苦労することはよくあります。

その際、簡単に「リハビリをする仕事」と答えてしまうこともできますが、そうなると「理学療法士」との区別を付けることが難しくなります。

また、少し踏み込んで仕事内容を説明したとしても、とくに身体障害領域で活躍している作業療法士であると、「理学療法士との違いは何?」とさらに質問されてしまうこともあります。

こうしたとき、自分なりの考え方しっかりしていればたいした苦労にはならないかもしれませんが、何となく説明するのも、きちんと説明するのも、結局どちらも大変という声はよく聞かれるところです。

患者さんに理解してもらうこと

作業療法士は、日常生活で行う動作や要素をリハビリに生かしていきます。

しかし、日常的な動作が多いからこそ、患者さんによっては訓練の目的や意味をなかなか理解してもらえず、作業療法士に対して直接「こんなことやって何の意味があるのか」とぶつけられてしまうこともあります。

理学療法士が提供する訓練は、しっかりとした医学的根拠、そして目的を持って実施されます。

しかし、それをきちんと患者さんに表現できなければ、ただ作業療法士の自己満足で終わってしまったり、患者さんにとってよい結果につながらなかったりすることもあります。

患者さんの性格や価値観は一人ひとり異なります。また、人によってはあまり調子がよくならず、前向きに訓練を受けてもらえないこともあります。

いかなる場合でも、作業療法士は患者さんのことを思い、その人に適した方法で上手にコミュニケーションをとっていく必要があります。

他の職業以上に根気強さ、粘り強さが求められることも、作業療法士の仕事で大変なことといえるでしょう。

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