作業療法士の考えはさまざま

作業療法のやり方は人によりさまざま

作業療法士は、リハビリテーションの専門家として、子どもからお年寄りまで、心身に障害を抱える人がよりよい日常生活を送るための援助を行っています。

しかし、世の中にはたくさんの作業療法士が活躍しており、すべての作業療法士がまったく同じ考え方で仕事をしているわけではありません。

もちろん、どの作業療法士も医学的な知識や作業療法士の理論はきちんと身につけて仕事に臨んでいます、

ですが、作業療法士の活躍の場は総合病院やリハビリテーション施設もあれば、精神病院、養護学校、小児病院、老人保健施設、デイサービスセンターなど多岐にわたっており、接する患者さんの状態や個性に応じて、柔軟に対応しなくてはならないことも出てきます。

また、経験を積むうちに自分なりの作業療法のやり方や価値観を見出し、独自に目指すものを追求していくということもよくある話です。

これは、プロフェッショナルになるうえでも自然なことですが、新米の作業療法士などは、やり方の違う先輩作業療法士の間に挟まれると、居心地の悪さを感じてしまうこともあるようです。

考え方の違いは可能性を広げる

このようなことは、作業療法士だけではなく、専門家の職業であれば少なからずあることです。

このとき大切になってくるのは、「絶対にこの考え方でなくてはならない」という狭い視野に陥らないことです。

というのも、ある理論の治療法がAさんに効果的であっても、同じ症状のBさんには別の理論の方が効果的というケースも往々にしてあるからです。

理論や技術を知ることは良いことですが、それによって、知識の偏りや考え方の偏りなどが出てきてしまうと、作業療法士としての能力の幅を狭めてしまう結果になってしまうかもしれません。

現場に出ると、考え方の違いに出くわすことはどうしても避けられませんが、決して理解し合えないことはありません。

もしまったく違う意見の作業療法士がいたとしても、排他的になるのではなく、新しいことを学べる人が近くにいるとポジティブに考えたほうがよいでしょう。

「患者さんの状態を改善させること」が大前提

作業療法士に共通する基本知識は、医療人として当然必要となります。

また、「患者さんの状態を改善させたい」という根本的な目的がきちんとしていることは絶対に欠かせません。

しかし、そのゴールに向かうための治療の手段は、決して一つだけではないことのほうが多いです。

職場で考え方を統一しておくことももちろん大切なことではありますが、最低限守らなければならないものを除いては、柔軟に考えて動くほうが、結果的に患者さんのためになることもあります。

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