作業療法士の実習

作業療法士の実習とは

作業療法士の養成学校では、卒業までのカリキュラムの一環として、必ず「臨床実習」が行われます。

実習では、実際にリハビリの現場で患者さんと接します。

講義によって身につけた専門的な知識をどう現場で生かしていくか、おのおのが考え、発見する絶好の機会となります。

実習といっても、通う学校によって実習先は異なります。

また、実習中は「スーパーバイザー」と呼ばれる指導役の担当者の下で働くことになりますが、スーパーバイザーによっても作業療法の展開の仕方や、実習の進め方がだいぶ異なっているようです。

なお、実習は卒業までの期間、何度かに分けて行われることが一般的です。

よくあるのは、1年次に見学実習を行い、2年次に評価実習、そして3年次に臨床実習とステップアップしていくケースです。

最初は実習期間も短く(1週間程度)、作業療法士のあり方や業務内容を理解するところからスタートしますが、実習が進むにつれて期間が長くなり(3週間程度)、作業療法の技術や能力を高めるための実践という流れになります。

実習はあくまでも勉強の一部分

実習を経験すると、自分が一気に大きく成長したような気持ちになるかもしれません。

それは、これから作業療法士になるうえでの自信にもつながりますし、大切なことです。

しかし、自信過剰になってはいけません。実習で経験したことがすべてだと思ってしまうと、のちのち大変な苦労を感じることもあるようです。

実習で経験したことはあくまでも勉強の一部分であり、実際に職に就いて現場に入ると、実習では見えなかったことがたくさん見えてくるものです。

実習期間中は、どこか疑問を感じているくらいでも問題なく、自分がそこで感じたことをその後の勉強に生かしていけばよいでしょう。

また、実習は勉強する場であると同時に挑戦する場でもあります。

無難に何となくこなすよりは、失敗することを恐れず、新しい挑戦をしていこうという気構えでいたほうが自分のためになるはずです。

実習は大変?

作業療法士の実習は、ものすごく大変で過酷なものという話を聞いたことがあるかもしれません。

たしかに、実習期間中は慣れない現場での気遣いとレポート作成に追われ、心身ともにクタクタになる人も多いようです。

また、とくに大変といわれるのが、スーパーバイザーとの人間関係です。

スーパーバイザーのなかには、学生をとても厳しく指導する人もおり、そこで怒られて悩んでしまう人もいるかもしれません。

しかし、そこで落ち込み過ぎないようにする意識を持つことが大切です。

実習期間中は、うまくいかないことのほうが多いのが当たり前です。

どうしてもスーパーバイザーとの相性が合わないときは学校の先生に相談することもできますが、厳しい実習を乗り越えたことは、必ずその後の力になるはずです。

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