漁師になるための資金・お金

漁の種類で異なる「必要資金」

漁師は、大きく分けると大型船の乗組員となって世界各地の海で漁をする「遠洋漁業」の漁師と、沿岸部で日帰りの漁をする「沿岸漁業」の漁師がいます。

遠洋漁業の漁師になる場合、個人で船を操縦するわけではないので、船を用意したり操縦の免許を取得したりする必要はありません。網や縄などの漁具も自分で用意する必要はないので、基本的には特別な資金がなくても体ひとつで飛び込むことが可能です。

一方で、沿岸漁業の漁師になる場合は、個人で小型船を操縦して漁に出ることになります。漁師をしていた両親や祖父母から船を受け継げるという人は良いですが、新たに参入する場合は船を用意するのに500〜1000万円程度かかります。

この他に、網や仕掛けなどの漁具を揃えるのにも数十万円は必要ですし、漁業協同組合で漁業権を獲得することも必要になってきます。

新規参入者には援助制度も

このように漁師の新規参入には多額の資金が必要になりますが、漁師の高齢化が問題になっている近年では、各地の漁協で新規参入者を援助する制度ができています。

中古の船や漁具を格安で譲り受けられたり、住宅を提供してもらえたりとさまざまな補助が受けられるので、新規参入をめざす人はこういった制度をうまく利用することが大切です。

また、道具以外にも、小型船を操縦するためには「小型船舶操縦士免許」という20トン未満の小型の船を操縦できるようになる免許が必要です。

海域内のルールや気象の知識、救助の方法についての試験に合格することで免許を取得でき、受験の費用が20,000〜30,000円ほどかかります。(何級を受けるかによって金額が異なります。)

さらに、海で同じ漁業者との情報交換をするために必要な「海上特殊無線技士免許」を取得するためには、受験費用が8,000〜15,000円ほどかかります。