漁師の資格・漁業権とは

「漁業権」は必ず取得を

漁師は国家資格や民間資格が必要な職業ではないため、漁師になるための試験があるわけではありません。しかし、商売として漁業をする人は、「漁業権」を取得する必要があります。

「漁業権」というのは漁業法によって定められているものであり、「一定の水面において特定の漁業を一定の期間排他的に営む権利」とされています。

一般の人が無断で漁をするのを禁止することで、乱獲で資源が枯渇することを防止したり漁業で生計を立てている人の生活を守ったりする役割があります。

「漁業権」は、日本の各地にある漁業協同組合のもとに管理されています。漁協に加盟し、売り上げの一部を支払うなどすることで、漁業権を取得することができます。

船や無線の免許も大切

また、「漁業権」以外にも、沿岸漁業で船を出して漁をするうえで漁師に欠かせない免許があります。そのひとつが、「小型船舶操縦士免許」という20トン未満の小型の船を操縦できるようになる免許です。

小型船舶操縦士免許は、海域内のルールや気象の知識、救助の方法についての知識があることを証明する免許であり、車の免許証と同じでこれがなければ船の操縦はできません。

個人事業主として自分の船で働きたい人は、必ず「小型船舶操縦士免許」を取得しなければいけません。

もうひとつ、漁師にとって大切なのが「海上特殊無線技士免許」です。海に出てからは無線による情報交換が非常に重要な役割を果たします。

魚がたくさん獲れる漁場を教えあう、天候が荒れるときに注意を促す、トラブルがあったときに救助を呼ぶ、など、無線で飛び交う情報はときには命に係わります。

そのため、無線についての知識を習得して「海上特殊無線技士免許」を取得することで、安全に海に出ることができるようになります。