漁師の1年

季節によって変わる魚種

漁師には、沿岸部を中心に日帰りで漁をする「沿岸漁業」の漁師と、日本だけではなく世界各地の海を舞台にお大規模な漁を行う「遠洋漁業」の漁師がいます。

それぞれの漁の種類によって、1年間を通しての働き方は大きく異なります。

「沿岸漁業」の場合は、基本的には年間通して漁に出ることになりますが、時期によって獲れる魚の種類や量が違います。春が旬の魚もいれば冬が旬の魚もいるため、そのときどきで獲る魚種を変えることも多いようです。

また、十分な収穫が見込めずに海に出られない時期には、養殖業や水産品の加工業に携わることで生計を立てている人もいます。

1年かけて行う漁も

漁師のなかでも「遠洋漁業」の漁に携わる漁師は、1年を通して長期的に漁に出ることになります。遠洋漁業とは、マグロやカツオ漁で知られているように、大型船で遠方の海まで出て行って大規模な漁をすることです。

漁場が日本だけではなく世界各地に及ぶため、一度の航海が数ヶ月〜1年、長いときは1年半ほどにもなることがあります。

では、遠洋漁業の漁師の1年間の航海はどのようなスケジュールになっているのでしょうか。まず、最初の漁場に到着するまでに2週間から1ヶ月半ほどかかります。

その後は魚を追い求めて海をひたすら移動することになり、数ヶ月に一度ほど近くの港に寄って食料と燃料の補給や乗組員の休憩が行われます。

このように、遠洋漁業の漁師は1年の多くの時間を海の上で過ごすことになります。家族と会える時間は、漁が終わった後の数ヶ月の休暇中のみです。

家族とともに暮らし子どもの成長を見届けることができないという難しさもあるため、遠洋漁業の漁師を続けるには家族の理解や応援がとても大切です。